ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.72

箸休め

「オコラヘンカラ ホンマノコトユウテヤ~」

 Aくんの、あの、一期一会フリークのOosacan(大阪人)な友だちの口癖に、「怒らへんからホンマのこと言うてや~」がある。といっても、一度しか会っていないので、その日限定の口癖であったのかもしれないけれど。

 そのセリフ、私は、なぜかちょっと気に入っている。

 私が、ジャマくさくなって、適当にゴマかして返答なんぞをしたりしていたときに、(怒っているという感じは全くないのだが)そのセリフがニジニジと私の耳元あたりに絡まりついてきたりするものだから、(気に入ってはいるものの)それはそれで、なかなかタイヘンなのである。

 ナニがタイヘンなのか。

 つまり、つまりだ。唐突に、「ホンマのこと」などと言われても、自分のココロの内側を全部丸裸にして出してしまう、などということは、さすがに少々厳しくて、申し訳ないけれど、ご勘弁願いたい、と、どうしても思ってしまうのである。

 けれども、けれどもである。責任あるポジションに立っておられるシモジモじゃないエライ人たちには、やっぱり、怒らないから本当のコトを言ってほしい。そうでないと、あの人たちの言動のナニもカモが、全くもって信じられなくなってしまいそうだ。

 嘘ついているのカモ~。

 なにか隠しているのカモ~。

 都合のいいことしか言っていないのカモ~。

 そんな疑い深い「カモ」たちのダークな鳴き声が、私の頭の中をグルグルグルグル回り始める。(つづく)