ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1213

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と四十四

「ジンルイハ ジツハ インペイズキ ナンジャナイノカ」

 ウソ(嘘)は泥棒の始まり。どころか、弁護士やら政治家やらの始まりとまで宣う方もおられるぐらいで、ひょっとしたら、もう、人類とウソとは切っても切れない間柄、なのかもしれない。と、コッソリ、思ったりしている。

 そのウソの中でも、とくに、あの世界でトビッキリ上位にランクされるテクニカル系の極め付けが、ナニあろう、あの、「インペイ(隠蔽)」だ。

 そう、インペイ。

 そんじょそこらのウソとは質も格も違う。

 もう、あの世界とインペイとは、切っても切れない間柄のようにさえ思える。

 では、ナゼ、あの世界は、インペイ三昧なのだろう。

 まさか、インペイは泥棒の始まり、ではなく、インペイも方便、と、マジで思っているのだろうか。

 そう、インペイも、方便。

 この国の、民の、生活を、財産を、命を、平和を、守るために、私たちは、不本意ながらも心を鬼にしてインペイしているのだ、みたいな。

 ん~。

 きっと、そうだ。そうに違いない。

 ヤヤこしいシモジモのピーポーたちにナンでもカンでも正直に開示してしまえば、もっとヤヤこしいコトになりかねない。場合によっては不安を煽るだけ。絶望感を抱かせるだけ。ならば、ヤヤこしいコトは丸ごとインペイしてしまうに限る。しかも、そのインペイを容認する、良しとする、世の中の風潮も、結構、あったりもするものだから、ますます、あの人たちにとって好都合なインペイは更なるインペイを呼び、あの世界は、見事なまでのインペイインペイワールドの王道をズンズンと、ズンズンと突き進む。

 と、なると、やっぱり、「人類は、実は、インペイ好きなんじゃないのか」ってコトになるのかな~。

 もちろん、私は、そんなワールドに、微塵も住みたいとは思わない。(つづく)