ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.677

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と十八

「ハジヲシリナサイ オトナタチ!」②

 「でも、そんなことじゃダメですよね」

 自分自身に対する戒め、という思いも込めて、ここはビシッと宣ってみる。

 「う~ん、ダメなんだろうけれど・・・、論破なんてできっこない、って、思っているのだろうな」

 できっこない、か~。

 「論破できる能力がないのか、論破できる内容じゃないのか、そもそもやる気がないのか、そのあたりのことは、僕にはわからないけどね」

 おそらく、その全てなのだろう。

 「突然、相手方に対して、恥を知りなさい、と、声を荒げることと、知と心の限りを尽くして、論破することとでは、根本的にナニもカもが違う、ってことさえも理解できないのかもな」

 あ、あ~、そんなこともあったかな。

 政党間の考え方が違うからといって、お互いに、「恥を知りなさい」などと応酬しあっても、ソコからはナニも生まれやしないのに。

 「一つだけ」

 ん?

 「一つだけ、あえて、世界中の未来ある子どもたちの気持ちを代弁して言わせてもらうなら」

 んん?

 「恥を知りなさい、大人たち!」

(つづく)