ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.215

はしご酒(3軒目) その四十四

「オキナワ ノ アートダマシイ」①

 プライベートなことを私から質問することなど、まずないのだけれど、「ところで、沖縄には、お二人で?」、と、なぜか聞いてしまう。

 「あ~、別行動も多かったけれど、そう、お二人で」、とZ’さん。

 以前から訪れてみたいと思っていた私設美術館に、やっと、と、目を輝かせながら話すZ’さんに、私の中でプックリと興味が芽吹く。

 久々に、感じることができた、そんな美術館であったな~、と、彼が宣うその美術館は、普天間の米軍基地にへばりつくように建っている、らしい。というか、どちらかというと、米軍基地のほうから力づくでへばりついてきた、というほうが正解に近いようだ。

 「魂の巨大絵画、ズシンとくるものがあった」、とZ’さん。そして、展示されているものだけではない建物全体がもつエナジーに、ドップリと浸ることができた、と、付け加える。

 ますます、プックリプックリと興味が膨らむ。(つづく)