はしご酒(3軒目) その四十五
「オキナワ ノ アートダマシイ」②
そもそも、もともと、沖縄、琉球には、アートが根付いている。自然や神さまとの深い繋がりが、独特な美意識を生み、育み、音楽を、アートを、開花させたのだろう。そんなイメージが、思いが、以前から、私の中にはズッとある。
そうした中で、Zさんイチオシの芭蕉布やら紅型(ビンガタ)やら、そして、やちむんやら、かりゆしやら、琉球ガラスやら、と、いった「やらやらやら」が、次々と、次々と誕生していったのだろう。
ソンなコンななコトを、アレコレ、ナンとなくボンヤリと考えたりしていると、Z’さん、あたかもドコからか第2ラウンドのゴングでも聞こえてきたかのように、ユルリと、ユルリと、再び、語り始める。
「戦争の、地上戦の、傷痕は、今でも、そこかしこで生々しく感じることができる。だからこそ、平和に対する思いが強く、熱く、だからこそ、その、強き、熱き、思いが、アートと渾然一体化して、そして、だからこそ、迸(ホトバシ)る魂が宿る。僕が沖縄のあの美術館で感じたモノは、まさに、そういうモノだったのだと思う」
沖縄アートに迸る魂が宿る、か~。
プックリプックリ、プックリと、興味が溢れて、溢れまくって、もう、ボトボトボトボト、ボトボトと、零(コボ)れ落ちてしまいそうだ。(つづく)