ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.216

はしご酒(3軒目) その四十五

「オキナワ ノ アートダマシイ」②

 そもそも、もともと、沖縄、琉球には、アートが根付いている、そんなイメージがある。自然や神さまとの深い繋がりが、独特な美意識を生み、育み、音楽を、アートを、開花させたのだろう。

 そうした中で、Zさんイチオシの芭蕉布やら紅型(ビンガタ)やら、そして、やちむん、かりゆし、琉球ガラス、といったやらやらやらが、次々と誕生していったのだと、思う。

 そんなこんななことを、あれこれ、なんとなくボンヤリと考えていると、Z’さんが、再び静かに語り始める。

 「戦争(地上戦)の傷痕は、今でも、そこかしこで生々しく感じることができる。だからこそ平和に対する思いが強く、それがアートに繋がり、魂が宿る。僕が沖縄のあの美術館で感じたことは、まさに、そういうことだったのだろうな~」。

 沖縄アートに魂を見る。

 プックリプックリプックリと興味が溢れて、こぼれ落ちそうだ。(つづく)