ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.121

はしご酒(2軒目 ) その二十三

「ダイサンシャ イインカイ?」

 シモジモじゃないエライ人たち界隈では、ナニかにつけてコトが、事件が、起こる度に、「第三者委員会、第三者委員会」と、ウルサイほど大賑わいな今日この頃である。

 第三者委員会。

 この、第一者でも第二者でもない第三者、で、なければならないのは、いったい、ナゼなのか。

 ひょっとすると、その手の責任ある関係諸氏は、損得やら、利害やら、怪しい関係やら、で、(私たちが想像する以上に)ズブズブ、と、いうことなのかもしれない。だから、正義のために、真実を追及するために、自ら、動き出すことができない。つまり、トンでもないほど自浄能力が欠如している。と、言わざるを得ない。

 だから、それゆえの、第三者委員会。

 なんとも情けない、呆れ果てる、憤る、そんな思いのオンパレード委員会と言ってもいい。むしろ、そう、ストレートに名乗ってくれた方が、その委員会の立ち位置が、存在理由が、誰しもに伝わり易いのではないか。

 そう、第三者委員会という名称でない方が、いい。

 自浄能力の著しい欠如ゆえ、どうしても、第三者委員会の設置が必要なのであるなら、この際、「第一者も第二者もダメなんです」と公言しているような「第三者委員会」などという情けない名称は止(ヤ)めにして、「お天道(テント)様はお見通しだい!」という意味を目一杯込めて、「第三者」ならぬ「大サンシャイン委員会」と命名する、というのは如何だろう。

 そう、大サンシャイン委員会。が、いい。

 大いなるお天道様、お日さま、太陽が、その眩(マバユ)いばかりの光で、隠しておきたい、黒塗りにしておきたいソコカシコまで、を、照らし、ダークな悪事を炙(アブ)り出す。

 この名称が、おそらく、いや、きっと、委員会設置の理由を、コンセプトを、より一層、明確にしてくれるはずだ。

 間違いない。

(つづく)