はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と九十八
「オール ザッツ ザツ!」
「ひょっとしたら」
ん?
「そのあたりの政治関係者やら行政関係者やらに限ったことなんじゃなくて、もう、人間そのものが『雑』になってきているのかもしれねえな」、とAくん。
ん、ん~、人間そのものが、雑、に、か~。
・・・あっ、かも。
たとえば、あの人たちの、国会答弁やら記者会見。
「議論」の、「答弁」の、プロであるべきはずのあの人たちの国会答弁やら記者会見やらのレベルの著しい低下。その、悲しくなるレベルのお子ちゃま感。は、実は、もう、あの人たちに限ったことではない、という、Aくんの指摘。たしかにそう言われると、そんな気もしなくはない、か。
「人間が『雑』になる、その要因、って、いったい、ナンだろうな」
人間が雑になる、要因、か~。
・・・あっ、かも。
「要因とまでは言えないかもしれませんが」
「おっ」
「私も含めて、本を読まなくなった、コトが、そうした劣化に、『お子ちゃま感』化に、繋がっているような」、と私。
「本を読まなくなった、ね~。と、いうか、もう、読めなくなった、読んでも意味が理解できなくなった、って、感じなのかもよ」
つまり、学べなくなった、と、いうことか。
「学ばない、学べない、人間たちが、ドンドンと、次から次へと雑になる。というイメージでしょうか」
「そうそうそんなイメージ。ほら、このところの『お祭り騒ぎ化』しつつある国政選挙なんて、そのイメージそのものだろ」
たしかに。
盛り上がりさえすれば、票に繋がりさえすれば、誹謗中傷も差別発言もデマもフェイクも陰謀論も、ナンでもござれの雑さ加減。呆れ果てる。
「そういえば」
「おぅ?」
「あの、関東と関西で催された両国際的ビッグイベントも、かなり、雑でしたよね」
「お~、雑も雑、メチャクチャ雑だったよな~。その雑さにせいで、今も尚、タイヘンな思いをされている方たちがいるわけだから」
「罪深いですね」
「そう、情けなくなるほど罪深い。しかも、しかもだ。その『雑さ』の毒気に取り憑かれたのか、味を占めたのか、皇室典範やら安全保障やらに対する議論も、更に一層、オール、オールメチャクチャ、雑。まさに雑が雑呼ぶ雑雑ワールド」
オール、メチャクチャ、雑が、雑呼ぶ、雑、ザッツ、ワールド、か~。
あっ、あの、ボブ・フォッシー監督の『オール・ザット・ジャズ(All That Jazz )』。は、ちょっとしたフルコースディナーのようにデリシャスな映画だったけれど、この『オール・ザット・ザツ』、ならぬ、『オール・ザッツ・ザツ』、だけは、煮ても焼いてもドウにもコウにも、いただけない。(つづく)
追記
沖縄慰霊の日。
学び、どころか、心も、なき、国のトップに、そのトップの言葉に、魂の叫び、怒号、ヤジ、の、嵐。そして、巻き起こる賛否両論。沖縄に分断を呼ぶ。
その魂の叫びが、怒号が、ヤジが、正しいとか正しくないとかのその前に、学びも心もなきトップが、沖縄の人々の間に分断を呼び込んでしまったこと自体が問題なのであり、罪であり、悲劇なのである。