はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と九十四
「ハン シンジツソウトウセイ!」
「anti - probable cause!」
ん?、アンチ、プロバブルコーズ?
「って、言うのかどうかは知らねえが、所詮『真実相当性』、真実相当性は真実ではないと斬って捨ててしまえる、あの、某地方自治体のトップのヤラカシは、ドコからドウ考えても、傲慢。尊大。傍若無人」
所詮、真実相当性、か~。
普通、真実相当性を斬って捨ててしまえるなんて、まず、できないが。
「エラそうに『反、真実相当性』とフンゾリ返っている場合じゃねえぞ、ってな」
悲しいかな、人類などというモノは、圧倒的な権力を握れば握るほど、傲慢、尊大、傍若無人になる生きモノだということか。
「『最終的には司法の判断』」
ん?、最終的には、司法の判断?
「聞きようによっては謙虚に聞こえなくもないこのセリフも、よくよく咀嚼してみると、メチャクチャ、傲慢、尊大、傍若無人」
最終的には司法の判断、か~。
たしかに、「やれるものならやってみろ」臭、漂っては、くる。
Aくんの指摘通り、その言動もその姿勢も、また、傲慢、尊大、傍若無人、フンゾリ返り。な、気が、ズンズンとしてきた。
「職員たちの悲痛な声を、あるベテラン職員が勇気を出して代弁。告発。そうして告発された某トップのヤラカシ。愚行。蛮行。が、県に依頼された法のプロたちによる第三者によって『真実相当性』あり、と、断じられたにもかかわらず、けっして受け入れることなく『真摯に受け止める』三昧。そんな、そんなふうに法のプロたちの結論を軽んじる、彼が、恥ずかしげもなく『最終的には司法の判断』だぜ。その見事なまでの『反、真実相当性』ぶり、恐れ入るよ、まったく」
ふ~。
そして、ナゼか瞬間湯沸し器のようにカッと腹を立てた彼は、自分にとって不都合な相手が、告発者が、自ら命を絶つ道を選ぶように、ジワリジワリと、支持者たちへの犬笛も交えつつ追い詰めに追い詰めていったのか。
ひょっとしたら、当の本人は、さすがにソコまでは意図していなかったのかもしれない、が、でも、結果として引き起こして、引き起こされて、しまった、トンでもない悲劇。胸が痛む。(つづく)