ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1461

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と九十二

「カイケツ ショウサンズキン サンジョウ!」

 「そんな『称賛』がナニよりも大好きで、とくに己のことを称賛してくれる、ピーポーたちを、喜ばすためならオキテ破りであろうがナンであろうがソンなコトなどお構い無しにナンだってやっちまう、やっちまえる、『怪傑、称賛頭巾』、参上!」

 か、怪傑、称賛頭巾、参上!?

 「グリム兄弟の『赤ずきんちゃん』は可愛いし、松坂慶子の『紫頭巾』はカッコ良かったし、庄司薫の『さよなら怪傑黒頭巾』は薫くんシリーズの中で屈指の名作だと今でも思っているけれど、この称賛好きの『怪傑称賛頭巾』だけは、どうもいただけねえ」

 どうもいただけない、称賛好きの称賛頭巾、か~。

 「この手の、コレ系の、人物が、圧倒的な権力を握ってしまったら、と、考えるだけで背筋がゾッとする」

 たしかにゾッとする。

 しかし、古今東西、権力者などというものは、残念ながら、たいていは、その、『怪傑称賛頭巾』系のような気がする。

 「場合によっては国益を大きく損なうことに繋がりかねなくても、己を称賛してくれる支持者たちを喜ばすためならどんな手だって使う。たとえ、ソレが、虚言であろうと、欺騙(ギヘン)、ハッタリ、で、あろうとだ」

 で、票を得る、か。

 「エラそうに『怪傑』などと冠してはいるが、そんな怪傑称賛頭巾にナニかを真っ当に『カイケツ』することなんてできるはずもなく、ズルズルと、ズルズルと、ナニがナンでも大切にしなければならないはずのナニもカもまでもが、ガラガラと、ガラガラと、崩れていってしまうような気がしてな」

 称賛好きの、ナニも解決なんてできない怪傑称賛頭巾、が、もたらす、近未来。コレもまた、かなり、メチャクチャ、恐るべし。(つづく)