ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1459

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と九十

「オメデタイ イチブン? オメデタイ イサマシサ?」

 「平和を愛する」

 ん?

 「諸国民の公正と信義に信頼して、我々の、安全と生存を保持しようと決意して」

 憲法前文、か?

 「という、この国の憲法の前文の一節を」

 おっ、やっぱり。

 「『非常におめでたい一文』と斬って捨ててしまえる某国会議員の、国の某トップの、その、なんと『おめでたい』勇ましさよ」

 おめでたい、勇ましさ、か~。

 「普遍的な政治道徳を声高らかに歌い上げた、この、崇高なる理念を、コトもあろうに『おめでたい』だからな。恐れ入るよ、まったく」

 Aくんが指摘するように、その「勇ましさ」の方がウンと「おめでたい」。と、私も思う。 

 「でも、そんな『おめでたい勇ましさ』をウリにしているあの人たちが、一般ピーポーたちの圧倒的な支持を得て、圧倒的な権力を握ってしまうわけですからね」

 「知識を得ることを放棄したピーポーたちの耳には、なんとなく、心地いい、耳障りがいい、の、だろうよ」

 耳障りが、いい、か~。

 ・・・残念ながら、かも、しれないな。

 「あの戦争によって失われた内外の多くの命たちを、魂たちのその無念さを、我々一人ひとりの胸に、シッカリと、深く、刻み込んで、『日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ、誓う』、と、宣誓したにもかかわらず、『おめでたい』だぜ。崇高なる理念を『おめでたい』と言って退(ノ)けれるその『おめでたさ』よ。怒りを通り越して、もう、絶望的なほど情けなくもなるし呆れ果てもするよな」

(つづく)