はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と八十九
「ホン グライ ヨメヤ~」
「その目が、その耳が、曇る、腐る、最大の要因は、いったい、ナンだろうな」、とAくん。
最大の要因、か~。
「現場に赴いたところで、ナニも見えない。ナニも聞こえない。どころか、都合のいいモノ、しか、見えない。都合のいいコト、しか、聞こえない。その要因」
んんんん、ん~。
あらためてそう問われると、とりあえずイロイロと思いつきはするものの、ドレも、決め手に欠ける。
たとえば。
立ちはだかる先入観の壁。
外すことができない色眼鏡(メガネ)。
ソレに、先ほどの、興味がないことには興味がない。
と、単なる、アホ。無知。
そう、アホ。無知。
意外と、コレが、図星を突いているかも。
「そもそもが勉強嫌い。勉強不足。からの、圧倒的な知識の不足。ゆえの、その目の、その耳の、曇り。腐り。なのではないかと」、と私。
「圧倒的な知識の不足、ね~。なるほど、そうかもしれねえな。情報ソースが、ほぼネットだろ。しかも、厳選されたお気に入りたち。そりゃ~、曇りも腐りも、偏りも、するわな~」
そういえば。
元、バリバリの右翼少年、で、あったらしい、某著述家が、あの戦争を理解するのに数年の時間を必要とした。と、宣っておられた。その間、彼は、あらゆる関係書物を、関連文献を、好き嫌い関係なく徹底的に読み漁ったという。容易いことではないが、知識を得るとは、まさに、そういうことなのだろう。
「本ぐらい読めや~」
「えっ」
なんとなくながらも、たった今、本を読み漁るコトで知識を得ようとした、あの、元右翼少年のことを思い出していたものだから、さすがに驚いてしまう。
「先ほどの彼なら、そう叫んだんじゃねえか、ってな」
本ぐらい読めや~、か~。
たしかに、そう、叫んだかもしれない。
知識を得ることを放棄したネッティ~でデジタリ~なモンスターたち。の、そのタチの悪さは、その、知識なき誹謗中傷にある。
知識なき誹謗中傷ほど無責任で罪深いものはないだろうから。(つづく)