ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1453

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と八十四

「イッパンテキ トカ フツウ トカ」

 「一般的に想定し難い」

 ん?

 「普通はそうはしません」

 またまた、Aくん得意の、ワープ?

 「某著述家も、その、この国のトップの『一般的』とか『普通』とかという言葉に引っ掛かっていたようだけれど」

 一般的?、普通?

 「たとえば、政府がヤラかそうとしているオキテ破りのトンでもないコトに声を上げる非暴力で平和的なデモは、ソレに参加するピーポーたちは、一般的?、普通?、って、話なわけ」

 デモは、参加するピーポーたちは、か~。

 ようやく、なんとなくながらも、ワープで行き着いた先にある話の筋が見えてきた。

 もちろん、デモも、そして、参加するピーポーたちも・・・。

 「一般的だと、普通だと、思いますが」

 「だといいが」

 だ、だといいが?

 「あの人たちにとって、そうしたシモジモの権利なんて、自由なんて、奪い取りたくなるモノ以外のナニモノでもないんじゃねえか、ってな」

 権利も自由も奪い取りたくなる、か~。

 「エラそうに権利を、自由を、主張するような、行使するような、一般ピーポーたちは、弱者たちは、ヤヤもすると、一般的でも普通でもない、国家の敵、スパイ、謀反人、テロリスト、非国民、扱いされかねないということだ」

 ・・・そ、そういえば。

 某国民営放送局が、ほんの少し政府に対して批判的な報道をした途端、突然、担当アナが飛ばされた、みたいなコトがあった。当人たちは口を噤(ツグ)んでいるが、多分、ナンらかの圧力が入ったのだろう。そうとしか思えない。

 つまり。

 あの時の某国民営放送局は、あの報道番組は、一般的でも普通でもなかったということ、か。

 「『一般的』を、『普通』を、具体的に、シッカリと、定義付けもせず、漠然と、『一般的には』、『普通は』、などと、あの人たちが宣い出したら要注意ということですか」

 「そう、そういうことだ。『曖昧』はあの人たちの常套手段。たとえば、己たちを律する法律なんて、自分都合の無理筋解釈も、抜け道も、アリアリだろ」

 たしかに、アリアリだ。

 「ナンともカンともな法案をゴリ押しするためにオマケのように付けられた付帯決議も、その、典型的な例。よくもまあ、ココまで、とりあえず通しておいて、あとは適当に、上手い具合に、という作戦に、徹することができるもんだと関心さえする」

 ふ、付帯決議?、はじめて耳にする。

 「付帯決議って」

 「あ~、政府に対する、要望、注意、事項ね。とりあえずその法案に賛成させていただきますが、その代わり、付帯決議だけは付け加えさせてもらいます。運営時には最大限に尊重し、できる限りの配慮を。みたいな、そんな感じが、付帯決議」

 なるほど。

 「ブレーキの役割を果たしてくれそうで、とくに問題はないように思えますが」

 「ただし、法的拘束力が、ない」

 「えっ!?」

 「つまり、自分都合でナンとでも解釈できる、どころか、『こんな非常事態、緊急事態に、そんなもん、知ったこっちゃない』なんてことも大いにあり得るというわけだ」

 ありそうだ。

 「ソレって、体(テイ)のいいお飾りですよね」

 「その通り、お飾り。そんなお飾りを付け加えさせて悦に入っている、某、野党も、ひょっとしたらグルなんじゃねのか、ってな」

 グル?、グル、か~。

 「野党のフリして、裏ではチュッチュ。みたいな、そんな感じなのかもしれねえぜ」

 うっわ~。

 まさに、お飾り、の、野党。かなり気持ち悪い。(つづく)