ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1449

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と八十

「イノチ ヨリモ カネ ガ ダイジ?」

 そんな「命」と、あんな「金(カネ)」とを、ある知人が、少し前、唐突に、遠慮も配慮もなく結び付けて「命よりも金が大事」などと宣い始めたものだから、ソレまでホンワカしていたその酒の席が、一気に、カリカリと、ザワザワと、してしまったコトを、ナゼか、今、思い出した。

 命よりも、金が、大事。

 命よりも金が大事、か~。

 その場では、酒の席でもあったので、更にヤヤこしくなるコトを恐れて、カリカリと、ザワザワと、しつつも、皆、聞こえなかったフリをして、スル~。したのだけれど、あらためて、今、振り返ってみても、カリカリと、ザワザワと、してしまっても致し方ない言葉だな、と、思う。

 しかし。

 と、同時に、アレからズッとナニかが引っ掛かったままなのもまた、事実。

 「知人が、ナニを思ったか、酒の席で、突然、『命よりも金が大事』と」

 「命よりも金が大事、ね~。なかなかの暴言、だな」

 「と、私も思うのですが、でも、そんな暴言を吐くような方とは、到底、思えなくて」

 「だから、単なる『命なんかより金は大事』ではない別の意味があるのではないか、と、思うわけだ、君は」

 「そうです。彼が言いたかったコト、実は、ソレは、たとえば、『命のためには金みたいなものでも大事』みたいな」

 「金みたいなものでも大事、ね~。なるほど、なるほどな。ソレって、『ピーポーたちの生活を、命を、救うために、守るために、金の、血税の、その真っ当な使い道を真剣に考えろよな』、に、似てるよな」

 ん?、ん~、命のための真っ当な血税の使い道、か~。

 似ている、か。似ている、な。

 「似ている、と、思います」

 「国内も、国外も、金の、血税の、その使い道、トンでもねえコト三昧、って感じの今日この頃だからな」

 「とくに戦争なんて、まさに、その、愚かなる使い道の最たるモノですよね」

 「だよな。如何なる理由があろうとも、血税を使って破壊する。命を奪う。などというトンでもない愚行に、なんの躊躇もなく邁進できるあの人たちなんてのは」

 「もはや、もう、政治家ではないということです」

 「たしかに、政治家ではねえよな。おそらく、その知人さんも、そうした愚かなる血税の使い道が許せなくて、メチャクチャ、イライラしていたんだろうよ」

(つづく)