はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と七十八
「オッシャッテルコトガ ヨクワカラナイ?」
「『おっしゃってることがよくわからない』ヤツに限って、己のコトを棚に上げて、『おっしゃってることがよくわからない』などとエラそうに宣いがち」
ん?
「なんだけれど。このフレーズ、余程でない限り、普通、日常会話で、そう簡単には口にできない」
ん、ん~。
「にもかかわらず。このフレーズ、を、いとも簡単に、口にする、口にすることができてしまう、時って、どんな時だと思う?」
おっしゃってることがよくわからない、を、口にすることができてしまう、時、か~。
そういえば。
ある、地方自治体の行政のトップは、口癖のようにソレを多用しがちだ。
ナゼ、彼は、臆面もなく多用できてしまえるのか。たしかに、不思議と言えば、不思議。
・・・
まさかの、単なる、アホ?
あるいは、アホを装ってその場をしのぐ?
もしくは、失礼なぐらい本気で相手をバカにしている?
ひょっとして、喧嘩を売っている?
ぐらいしか、残念ながら思い付かない。
「チヤホヤ」
チ、チヤホヤ?
「チヤホヤされているからなんじゃねえか、ってな」
チヤホヤ、か~。
「『おっしゃってることがよくわからない』などとほざいても、結局は許されてしまう如何ともし難い『チヤホヤ』感。そんなチヤホヤ感を、メディアも、世間も、一掃して、寄って集(タカ)って『わからない、じゃ~、すまねえんだよ、バカヤロ~』と糾弾しまくり倒してみろよ。もう、二度と、そんなフレーズ、ほざけなくなるから」
ズルズルと許してしまう、メディア。世間。の、風潮。ある。あるな。間違いなく。
あっ、そういえば。
ある知人が、以前、こんなコトを宣っていた。
モンスターは勝手に生まれたわけではない。私たちが、世間が、つくり上げてしまったのだ。
「おっしゃってることがよくわからない」と、他者の意見に、考えに、耳を傾けることができない、耳を傾けようともしない、「おっしゃってることがよくわからない」権力者たちによって、モンスターたちによって、今、世界は、見事なまでに振り回され、掻き乱され、まくっている。
そうした権力者たちを、モンスターたちを、つくり上げてしまったのもまた、私たちだということか。(つづく)