ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1447

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と七十八

「オッシャッテルコトガ ヨクワカラナイ?」

 「『おっしゃってることがよくわからない』ヤツに限って、己のコトを棚に上げて、『おっしゃってることがよくわからない』などとエラそうに宣いがち」

 ん?

 「なんだけれど。このフレーズ、余程でない限り、普通、日常会話で、そう簡単には口にできない」

 ん、ん~。

 「にもかかわらず。このフレーズ、を、いとも簡単に、口にする、口にすることができてしまう、時って、どんな時だと思う?」

 おっしゃってることがよくわからない、を、口にすることができてしまう、時、か~。

 そういえば。

 ある、地方自治体の行政のトップは、口癖のようにソレを多用しがちだ。

 ナゼ、彼は、臆面もなく多用できてしまえるのか。たしかに、不思議と言えば、不思議。

 ・・・

 まさかの、単なる、アホ?

 あるいは、アホを装ってその場をしのぐ?

 もしくは、失礼なぐらい本気で相手をバカにしている?

 ひょっとして、喧嘩を売っている?

 ぐらいしか、残念ながら思い付かない。

 「チヤホヤ」

 チ、チヤホヤ?

 「チヤホヤされているからなんじゃねえか、ってな」

 チヤホヤ、か~。

 「『おっしゃってることがよくわからない』などとほざいても、結局は許されてしまう如何ともし難い『チヤホヤ』感。そんなチヤホヤ感を、メディアも、世間も、一掃して、寄って集(タカ)って『わからない、じゃ~、すまねえんだよ、バカヤロ~』と糾弾しまくり倒してみろよ。もう、二度と、そんなフレーズ、ほざけなくなるから」

 ズルズルと許してしまう、メディア。世間。の、風潮。ある。あるな。間違いなく。

 あっ、そういえば。

 ある知人が、以前、こんなコトを宣っていた。

 

 モンスターは勝手に生まれたわけではない。私たちが、世間が、つくり上げてしまったのだ。

 

 「おっしゃってることがよくわからない」と、他者の意見に、考えに、耳を傾けることができない、耳を傾けようともしない、「おっしゃってることがよくわからない」権力者たちによって、モンスターたちによって、今、世界は、見事なまでに振り回され、掻き乱され、まくっている。

 そうした権力者たちを、モンスターたちを、つくり上げてしまったのもまた、私たちだということか。(つづく)