はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と六十二
「センザイイチグウ ノ ダイメイワク?」
「そしてもう一つ、あの人たちが忘れがちな、気に留めながちな、コトがある」、とAくん。
気に留めな、がちな、コト?
「突然、降って湧いたように天上から舞い降りてきた、あの人たちにとっては千載一遇のチャンスであったとしても、一般ピーポーたちにしてみれば大迷惑ってことがある、ってコト」
あ~、ソレは、ある。間違いなく、ある。
「ま、だから、党利党略、己都合の私利私欲、で、突然の解散や出直し選挙なんてコトができちまうんだろうがな」
おっしゃる通り。忘れがちで気にも留めないから、できてしまうのだと私も思う。
ん、んあっ、あ~、ま、まさに、それ、それ絡みの愚痴、を、つい先日、知人から、聞いたばかりだった。
「ソレを大迷惑と言っていいのかどうかは、ちょっと、私にはわかりませんが、地元の多くの人たちが楽しみにしていた市民マラソンが、急遽、中止になったと」
「それ、ドコからドウ見ても考えても大迷惑だろ」
し、しまった。つまらない遠慮などせず、最初から、「大迷惑」の事例として自信満々に宣っておけばよかった。
「だって、ずっと前から取り組んできた地域の大事なイベントだろ。参加者の失望もさることながら、関係者の『大迷惑』感も、相当なものだと思うぜ」
「投票日と重なったみたいで、ソレまでの努力も経費も、全て、パ~。さらに、2000人近い参加者に参加費を返金しなければならないらしくて」
「キツいな~、それ。その規模だと、多分、小さな自治体に違いないし、予算だって余裕があるはずもなく」
あ、あ~、コレって。
「先ほどの、一般ピーポーは、いつだって、権力者たちの『やらかし』に振り回されがち、というヤツですよね」
「だな。せめて、その無駄になってしまった経費、国に申請してやりゃ~いいんだ」
「責任感じて弁償してくれるでしょうか」
「しねえな」
「へっ」
「責任なんて感じるわけがねえ。お上(カミ)がやることは、やらかすことは、絶対だから」
お上がやらかすことは、絶対、か~。
あっ。
そういえば、ある政党のポスターに、たしか、こんなキャッチコピーが書かれていた、かと。
「すべては国家・国民のために」
そう、これ、このキャッチコピーだったと思う。
「国民・国家」でも「国民」でもなく、最初に「国家」がドーンときていたものだから、申し訳ないが、どうしても、「すべての国民は国家のために」としか、私には、読めなかったのである。
そのコトを、今、リアルに思い出した。
(つづく)
追記
先日、あたかも開会式が閉会式だった、かのようなノリで、その大義も全くもって見えないまま、しかも、豪雪やら受験やらのこんな時期に、衆議院が解散した。
お決まり事とはいえ、解散のその首謀者たちが、バンザ~イ、バンザ~イ、バンザ~イ、と。
もし、あの人たちが、突然の解散に責任を感じて、モ~シワケゴザイマセンデシタ~、モ~シワケゴザイマセンデシタ~、モ~シワケゴザイマセンデシタ~、と、三唱していたら、あの人たちを見る目が、少しは、変わっていたかもしれない。
ま、そんなこと、あるわけがないけれど。