ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1431

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と六十二

「センザイイチグウ ノ ダイメイワク?」

 「そしてもう一つ、あの人たちが忘れがちな、気に留めながちな、コトがある」、とAくん。

 気に留めな、がちな、コト?

 「突然、降って湧いたように天上から舞い降りてきた、あの人たちにとっては千載一遇のチャンスであったとしても、一般ピーポーたちにしてみれば大迷惑ってことがある、ってコト」

 あ~、ソレは、ある。間違いなく、ある。

 「ま、だから、党利党略、己都合の私利私欲、で、突然の解散や出直し選挙なんてコトができちまうんだろうがな」

 おっしゃる通り。忘れがちで気にも留めないから、できてしまうのだと私も思う。

 ん、んあっ、あ~、ま、まさに、それ、それ絡みの愚痴、を、つい先日、知人から、聞いたばかりだった。

 「ソレを大迷惑と言っていいのかどうかは、ちょっと、私にはわかりませんが、地元の多くの人たちが楽しみにしていた市民マラソンが、急遽、中止になったと」

 「それ、ドコからドウ見ても考えても大迷惑だろ」

 し、しまった。つまらない遠慮などせず、最初から、「大迷惑」の事例として自信満々に宣っておけばよかった。

 「だって、ずっと前から取り組んできた地域の大事なイベントだろ。参加者の失望もさることながら、関係者の『大迷惑』感も、相当なものだと思うぜ」

 「投票日と重なったみたいで、ソレまでの努力も経費も、全て、パ~。さらに、2000人近い参加者に参加費を返金しなければならないらしくて」

 「キツいな~、それ。その規模だと、多分、小さな自治体に違いないし、予算だって余裕があるはずもなく」

 あ、あ~、コレって。

 「先ほどの、一般ピーポーは、いつだって、権力者たちの『やらかし』に振り回されがち、というヤツですよね」

 「だな。せめて、その無駄になってしまった経費、国に申請してやりゃ~いいんだ」

 「責任感じて弁償してくれるでしょうか」

 「しねえな」

 「へっ」

 「責任なんて感じるわけがねえ。お上(カミ)がやることは、やらかすことは、絶対だから」

 お上がやらかすことは、絶対、か~。

 あっ。

 そういえば、ある政党のポスターに、たしか、こんなキャッチコピーが書かれていた、かと。

 「すべては国家・国民のために」

 そう、これ、このキャッチコピーだったと思う。

 「国民・国家」でも「国民」でもなく、最初に「国家」がドーンときていたものだから、申し訳ないが、どうしても、「すべての国民は国家のために」としか、私には、読めなかったのである。

 そのコトを、今、リアルに思い出した。

(つづく)

 

 

追記

 先日、あたかも開会式が閉会式だった、かのようなノリで、その大義も全くもって見えないまま、しかも、豪雪やら受験やらのこんな時期に、衆議院が解散した。

 お決まり事とはいえ、解散のその首謀者たちが、バンザ~イ、バンザ~イ、バンザ~イ、と。

 もし、あの人たちが、突然の解散に責任を感じて、モ~シワケゴザイマセンデシタ~、モ~シワケゴザイマセンデシタ~、モ~シワケゴザイマセンデシタ~、と、三唱していたら、あの人たちを見る目が、少しは、変わっていたかもしれない。

 ま、そんなこと、あるわけがないけれど。