はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と四十九
「アホガ アホヨブ アホアホ ワールド フタタビ!」
「嗚呼哀哉(アア、カナシイカナ)、つまるところ、結局、この世は、アホがアホ呼ぶアホアホワールド、なんだよな」
おっ、Aくん屈指の名言、アホがアホ呼ぶアホアホ、ワールド。ふたたび。
「そんなアホアホワールドだけに、具体性に欠ける、どころか、具体性なんか微塵も示されちゃ~いねえんだけれど、ナゼか、妙に、勇ましい。わかりやすい。面白い」
詐欺師、か。
「そして、ソコに、ワ~ッと人が群がる」
口車に乗せられて、か。
詐欺師、だな。
このところの国政選挙など、まさに、そんな感じだ。
「そもそも政治なんてものは、本来、臆病なほど慎重で、地味で、地道で、ヤヤこしく、つまらないモノのはずだろ」
つまらないモノとまでは思わないが、少なくとも面白がっていいようなモノではない、とは思う。
「にもかかわらず、とにかく票が、議席数が、獲得できさえすればいいんだ、と、その場しのぎの『旨い話』をブチ上げる。あるいは、『共通の敵』をデッチ上げ、その敵を攻撃することで共感の輪を広げていく」
美味い話と共感の敵、か~。
ドチラも最悪。唆(ソソノカ)しと煽(アオ)り、完全に詐欺師の手口。
ま、だから群がる、群がってくれる、のだろうけれど。
「事実ではない事実もどきにも、巧みにつくられた『フェイク広告』系にも、乗せられて、排他的な、排外主義的な、そんなダークな心のスイッチ、が、『ON(オン)』されてしまう」
ダークな心のスイッチが、オン、か~。
そんなスイッチが心の中にあること自体、問題のような気もするが。同時に、ひょっとしたら誰しもがコッソリもっているようにも思えたりするものだから、なんだかゾワッとする。
もちろん、私の中にも。
「unconscious bias(アンコンシャス バイアス)」
ん?
「な、なんですか、その、アンコンナンチャラカンチャラって」
「無意識の思い込み。というか、知らず知らずのうちに刷り込まれた細やかなる偏見。偏見のbaby(ベイビー)」
偏見の、ベイビー、とは。怖いな、その赤ちゃん。
「おそらく、事実に基づく真っ当な『学び』の著しい欠乏、欠落、が、その原因なんだろうが」
ソレも、かなり怖いヤツ。
「心の奥深いトコロで、その『unconscious bias』が息を殺して出番を伺っている、というイメージ」
さらに、もっと怖い、アンコンシャス、バイアス。
「そのスイッチ。そのスイッチを押しちまうわけだ、人は追い詰められてしまうと、どうしても」
かもしれない。
経済的に、社会的に、追い詰められると、あのクマたちのように、そのスイッチを・・・。
「で、ウイルスが体内で一気に増殖するように、核が一気に分裂を繰り返していくように、baby が、一気に」
うっ。
「ドッカ~ン、とな」
わ~。
そ、そうやって、あの時のあの戦争も、突き進んでいったか。(つづく)