ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1413

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と四十四

「シツモンシタホウガ ワルイ? カホゴ? デキアイ?」

 「あえて揺るぎない信念を述べさせていただいたのか、おもわず本音が出てしまったに過ぎないのか、コアな支持者たちの手前そう言わざるを得なかったのか、それとも、単に勉強不足なのか、アホなのか」

 ん?

 「あたりのドレかなんだろうけれど、ナンにせよ、ナンにせよだ。曲がりなりにもこの国のトップが、他国、隣国、をも、巻き込むトンでもない問題発言をヤラかしてしまったとしよう」

 んん、んあ、あっ、あ~、アレ、かも。

 「たとえば君なら、どうやって、その窮地を乗り切る?」

 窮地を乗り切る?、なら、やっぱり。

 「問題発言やら失言やらって、確信犯も含めて、結構、あったりしますけれど、ナンやカンや言っても結局は大人と大人、たいていの場合は撤回と謝罪で一件落着、だと思いますが」

 「撤回と謝罪、ね~。ま、たいていの場合はソレで済むだろうな。でも、でもだ。ソレをしない、ソレができない、と、なると」

 「国交断絶、ですか」

 「最悪の場合はソウなんだろうけれど、たぶん、ギリギリ面子(メンツ)は守りつつ、体調不良で緊急入院。で、そのまま不本意ながら、苦渋の決断、辞任。ってのが、あの人たち特有の、実にありがちな、道筋」

 面子を守りつつ、辞任、か~。

 ありがちと言えばありがちではあるけれど。

 「ですが、つまらない面子、ですよね」

 「だよな。そんな面子、犬も食わない」

 犬は食わないが、あの人たちにとっては、食わないわけにはいかない必須栄養素みたいな、そんな感じなのだろう。

 「なのに、そんな犬も食わない面子を食って、腹を壊して、身動きが取れなくなって、挙げ句の果てには、入院、辞任、では、あまりと言えば、あまり、だよな」

 たしかに、あまりと言えばあまりだ。

 「だけでなく」

 ん?

 「なんと」

 んん?

 「そんな問題発言をヤラかしてしまったのは、ソレを引き出した質問に、質問者に、問題が、その責任が、あるってんだから。しかも、しかもだ。そんな戯言(タワゴト)に一定の賛同が寄せられているってんだから、驚きだよな」

 「そ、そうなのですか」

 さすがに私も驚いてしまう。

 「屈折はしまくっているが、ソレも一つの、愛、愛の形、なんだろうよ」

 愛?、愛、愛の形、か~。

 過保護なまでの、愛。溺愛。

 むしろ、「よく言った、言わせてくれた、さすがだ、ありがとう」なら、ソレはソレで筋論としては、ソレなりに、理解も、納得も、できなくはない。が、そんな筋なんてド返しの、ドンな手を使ってでもナニがナンでも守りたい、お慕い申し上げたい、愛したい。と、なると、申し訳ないが、その手の愛は、ん~、なんだか、ちょっと、気持ち悪い、というか、怖いな。(つづく)