はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と四十二
「ポピュリズム ダノミ?」
「詰まるところ、ポピュリズム、頼み、ってコトになってしまうのかもな」
ポピュリズム、頼み?
「迎合。衆愚(シュウグ)。と、いった、マイナスのイメージばかりが先行しがちなポピュリズムだが、先ほどのDuchenne Smile(デュシェンヌ・スマイル)同様、女性は、ソレに頼るしか勝ち上がれない、上り詰めれない、んじゃねえか、ってな」
大衆を巻き込む。
大衆を引き込む。
そうした大衆の「数」を後ろ楯にする。
気持ちはわからなくはないが、しかし。
「しかし、大衆は、いつだって移り気で、ソレを維持しようと、繋ぎ止めておこうと、思ったら、大衆に媚び続けなければならなくなるのでは」
「なる、なるだろうな。政策を中心に据えた『クールな支持、あるいは不支持』こそが有権者の本来の有りようだと思うが、ポピュリズムの、その、『なんとなく熱狂』って感じは、本来の有りようとは程遠いと思わざるを得ない」
なんとなく、熱狂、か~。
言い得て妙。妙にシックリくる。
「『なんとなく熱狂』を維持することなんて、まず、できっこねえから」
と、私も思う。
「ナンともカンともな男社会の中でソレもコレも致し方なし、と、突き進んではきたけれど、当然の如く壁にぶち当たってしまう、と、いううことですか」
「そう、そういうことだ。致し方なしと、背に腹は代えられぬと、受け入れてきたソレやらコレやらによって、おそらく、彼女は、ジワジワと、身動きが取れなくなっていくはず」
ふ~。
男社会であるがゆえの「致し方なし」、「背に腹は代えられぬ」、が、ジワジワと、か~。
「つまり、その『毒』は思いの外『猛毒』で、ジワジワと、ジワジワと、ジワジワと全身に回っていくということだ」
(つづく)