はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と三十五
「ショウシンモノ ノ ケンリョクシャ ト クソッ」
ナンだか妙にソレに尽きる、ような気がしてきた。
小心者の権力者。
そう。小心者の、情けない、ドコまでも情けない、権力者。
けれど、悲しいかな、そんな、その程度の権力者に、この世は、この世のピーポーたちは、振り回されてしまうのだ。
クソッ。
普段、滅多に口にすることのない「吐き捨て」系の言葉ではあるけれど、ココは、やっぱり、「クソッ」。コレが、一番、シックリくる。
そう、クソッ。
たとえば、たとえば、あの、ガザ(Qitāʿ Ghazzah)。
罪なき一般ピーポーたちが、子どもたちが、ごく普通の日々を送っていたにもかかわらず、ある日、突然、ある、小心者の権力者によって命もナニもカも全て、奪われてしまったのである。
あの、カフカの『変身(Die Verwandlung)』を読んだ時も、その、不条理に、如何ともし難い理不尽、感、を、抱いた私だけれど、ガザのソレは、カフカのソレを遥かに上回る。
その、心の底から吹き上がるマグマのようなトンでもない理不尽、感、に、いま一度、魂も、怒りも込めて、クソッ。
クソッ。
クッソ~ッ。
ドチャ、クッソ~ッ。
(つづく)