はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と三十一
「トウリトウリャク シリシリャク」
ナニがナンでも、党利党略。私利私略。
そんなあの人たち、が、ヤタラと「国家国民のため」などと宣い始めたら要注意。とりあえず訝(イブカ)しんでおいた方が無難だ。残念ながら、悲しいかな、たいていは、己たちの、己の、利益のための策略以外のナニモノでもないからだ。
申し訳ないが、その手の露骨なまでの、党のための、党の勢力拡大のための、場合によっては党の生き残りのための、命乞いのための、策略、三昧、には、どうしても辟易(ヘキエキ)としてしまう。
そもそも、私たち一般ピーポーにとっては、党なんて、どうでもいい。そんなコトより、トにもカクにも、今、多くの悩めるピーポーたちが渇望しているトンでもないコトの是正に全知全能を傾けて取り組んでくれるのであれば、どの党であってもいいのである。
その視点から、だけ、で、見てみると、あの、片っ端から党をブッ壊しながら渡り歩く「クラッシャー」という異名さえもつ某政治家、の、方が、ひょっとしたら、むしろ、国家国民のために己が信じる道を突き進んでおられるのかもしれないな。そんな気がしなくもない。
ナニがナンでも、党利党欲。私利私欲。
その「欲」のために、たとえば、澄ました顔してエラそうに「基本政策が違うから一緒にはできない」などと宣ってしまう、宣ってしまえる、あの人たちって、いったい、ナニがしたいのだろう。全くもってナゾめいている。
私のような、こんな素人の脳ミソであっても、党が違うのだから基本政策は違って当然、ぐらいのコトは、なんとなくわかる。しかしながら、今のままではダメだ、早急にどうにかしなければタイヘンなコトになる、もう任してはいられない、という時ぐらいは、ツベコベ言わず、一致団結してケリを付けようじゃないか、と、考えるのが、心ある真っ当な政治家の生きる道。ではないだろうか。
にもかかわらず、そう考えられない、その理由、って、いったい、ナンなのだろう。コチラもまた、全くもってナゾめいている。
あんなに、あんなにも、消費税を下げると、手取りを増やすと、カネと政治の問題は許さないと、訴えていたのに。結局、所詮、その「欲」のために、そういった一般ピーポーたちの切なる思いを票集めに利用したに過ぎないのか。だから、選挙が終わった途端、あんなにもサラッと「現実はそんな簡単なものではない」やら「まだそのタイミングではない」やらと、またまた、宣ってしまう、宣ってしまえる、のか。
あっ。
ああ!、絵に描いた餅。
そう、絵に描いた、餅。系の、選挙公約。
そんな食えない餅が、食えない選挙公約が、美味しそうに見えてしまったわけだ。
絵に描いた餅では、腹は満たされないのに。
などと、Aくんが一向に戻ってこないものだから、なんとなく、アレコレ考えてはみたけれど、やっぱり、コレって、詐欺師の手口、だよな~。
んっ。
んん?、こ、この匂い。
胡麻油?
唐辛子?
ネギ?
んんんん?
(つづく)