ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1398

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と二十九

「インバウンド ネライ ノ ザル ケイ キセイカンワ?」

 国家的、国際的ビッグイベントが差し迫っていたから、ということもあってか、あの「民泊特区」のような、インバウンド狙いの目先のカネに目が眩(クラ)んだ「ザル」系の規制緩和。に、よって、街は、以前からソコに住んでおられるピーポーたちにとって、かなり住み辛くなってしまったように思える。

 そう、ザル。ザル系。アレやコレやのトラブルの温床となりがちな、あの、モレモレの、抜け穴まみれのザル系の、そんな規制緩和を、あの人たちは、「やってみなきゃ~わからんだろ」、「グチャグチャ文句ばっかり言っていたらナニもできやしない」、「え~い、ヤッちまえ~」、と、力業(ワザ)で断行したのである。

 当然。

 今後、そのために引き起こされるであろう様々な問題点を事前に協議し、必要な法整備も怠ることなく完璧に、なんてコトは、まず、しない。するはずがない。

 要するに。 

 知ったことではないわけ。

 そう、知ったことではない。

 ソレこそが、あの人たちが大好きな、あの、「民民」というヤツ、なのであって、民民のトラブル処理は民民で、なのである。

 つまり。

 あの人たちが一般ピーポーたちに求めるモノは、いつだって、「自己責任」だということ。

 たとえ。

 インバウンド狙いの目先のカネに、目が眩んだザル系の、その規制緩和のために引き起こされたトラブルであったとしてもだ。その処理は自己責任で、と、宣う、宣えてしまう、あの人たちのその神経、心底、恐るべし。(つづく)