はしご酒(Aくんのアトリエ) その八百と二十四
「ダイガクナンテ ソツギョウ シテ イナイケレド」
大学なんて卒業していないけれど、ソレがドウした、バカやろう。は、ドウでもいいような過去に対する詰(ツ)まらない未練みたいなモノが一掃されていて、かなり、スッキリ、気持ちいい。けれど、大学なんて卒業していないけれど、ドウせバレないだろうから卒業したことにしておくぜ。は、なんだか、未練タラタラで、ドンヨリ、気持ち悪い。のだけれど、ソレよりも、大学なんて卒業していない、というか、圧倒的な力不足のために卒業できなかったのだけれど、今の私の地位やらナンやらを鑑みてくれて、卒業したことにしてくれたぜ。は、その「未練」が、更に一層、強固な鎧(ヨロイ)で身を纏(マト)ったかのようで、ムカムカ、気持ち悪い。
そう、トンでもなく、ムカムカ、気持ちが、悪い。
ナゼなら、3番目だけが、怪しげで巨大な「権力」の臭いに満ち満ちているからである。
さすがに、その手のオキテ破りの過剰サービスを、国内のソレなりの大学に期待するのは難しいだろうけれど、海外では、ひょっとすると、要相談、なんてことも、あったりするのかもしれない。
ナンにせよ、この3人の中で一献傾けようと思う相手は、当然の如く、1番目。過去ごときに囚(トラ)われない前向き感が、酌み交わす酒をウンと美味くしてくれそうだ。
ソレに比べて2番目も3番目も、そんな過去ごときに囚われまくって、その呪縛から逃れられないまま、つまらない嘘で、嘘まみれの、詐称(サショウ)まみれの、自分を、つくり上げようとしている。申し訳ないが、こんなのと酌み交わしたら、どんなにいい酒も不味くなるに違いない。
にもかかわらず、時折、ナニを思ったか、2番目、3番目、系、が、政治の世界に身を置こうとして、身を置いてしまって、多くの心ある一般ピーポーたちの反感を買う、みたいな、そんなナンともカンともなニュースを耳にする。
そりゃそうだろう。
酒が不味くなる、酒を不味くする、ような、ソレ系の政治家が、この街を、この国を、この星を、美味く、上手く、引っ張っていってくれることなど、あろうはずがないのである。(つづく)