ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1362

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と九十三

「ザ インディペンデンター!」

 「『依存』、『従属』」

 ん?

 「結局、そういった怪しげなサクランボ系への『依存』、『従属』。からの、脱却。が、僕たちの永遠のテーマ、って、コトなのかもな」

 ん、ん~。

 「つまり、independent(インディペンデント)たれ!、independent person(インディペンデントパースン)たれ!、ということだ」

 いつもながら、Aくん、無駄に発音がいい。

 「イ、インディペンデントパースンたれ、ですか」

 「そう。independent。独立。そして、自立」

 独立した、自立した、パースンたれ、か。

 「もちろん、ああいったあの手の怪しげなサクランボ系に限ったことではない」

 ん?

 「そう簡単には手放せそうにないgoods(グ~ッズ)、items (アイテムズ)、tool(ツール)、play(プレイ)。から、頼れるperson(パースン)、頼らざるを得ないsystem(システム)、organization(オーガニゼーション)、そして、nation(ネイション)、まで」

 ん、ん~。

 Aくんが言うように、私たちは、メチャクチャ多くのモノたちに、依存、従属、しているのかもしれない。

 目に見えるモノから、手で触れられるモノから、嗅ぐことができるモノから、見えない、触れられない、嗅げない、モノまで。そんな、ソレに、ソコに、依存していないと不安で、不安で仕方がない、か。

 「でも、その脱却。そう簡単にはできそうにないですよね」

 「そう、できそうにない。だから、永遠のテーマなんだろう」

 だから永遠のテーマ、か~。

 はたして。

 奇(ク)しくも巷に蔓延りまくりつつある、都合のいいトコどりの依存系、「ザ、チェリーピッカー」を、ナニゴトにも捉われない、惑わされない独立系、「ザ、インディペンデンター」は、凌駕(リョウガ)することができるだろうか。(つづく)