ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ rvol.1352

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と八十三

「ブンダンヲ ヨブ ショウ セイジカ?」

 「ま、狼男であろうが吸血鬼ドラキュラであろうが、ドッチにせよ、ほぼ、政治家は、『小』政治家。小政治家ばかり」

 しょ、しょう、政治家?

 「というか、むしろ、己が、生き残るために小政治家の道を選んだ、って感じか」

 生き残るために、しょう、政治家?、とは、いったい。

 「難しいことなのはわかっちゃいるが、それでも、政治家は、政治関係者は、ピーポーの6割ではなく10割の理解を得るコトを目指さなきゃならないはずだろ」

 ん?、6割?

 「ソレが、ソレこそが、『大』政治家。なんだけれど、アッチの4割を切り捨ててコッチの6割だけが喜びそうなコトばかりを宣いまくる小政治家が、どうしても、蔓延りがちなわけよ」

 コッチの6割だけが喜んでくれさえすれば選挙で勝てる、ということか。しかも、実際には、もっと少ない数で充分なんだろうし。

 あっ。

 コレって、あの、6割政治家ってヤツのことだな。間違いない。今宵だけでも、もう、何度も登場している。

 「アッチのコトもコッチのコトも考えていたら、岩盤支持層であるコッチのピーポーたちの気持ちがドッカへ行ってしまう、と、マジで思っているんだろう」

 なるほど。

 指摘を受け入れて問題点を是正する、などというコトに時間を割(サ)くぐらいなら、指摘を「難癖」扱いして、たとえば、「反ナンチャラビジネス」などと非難しておいた方が、はるかに、支持者やら応援団やらは喜んでくれそう、な、気はする。

 しかし。

 ドコからドウ考えても好ましいコトではない。にもかかわらず、そんな「小」政治家がグチュグチュと蔓延ってしまった。

 おそらく。

 このような小政治家パラダイスにならなければ、コレほどまでに分断は進まなかっただろう。

 分断を呼ぶ、小政治家たち。

 その罪は、滅法、深い。

(つづく)