ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1057

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と八十八

「ドクリツセイノ タカイ モノニ オノレノ シャクドデ ケシカラ~ン」

 「そんなピンク・フロイドの『おせっかい(Meddle)』は不滅の名盤だけれど」

 うわ~、『おせっかい』。

 とくにB面の大作♪エコーズ(Echoes)は、よく聴いたな~。

 「世の中には、圧倒的な権力を握る権力者による、トンでもなく高圧的で暴力的な『おせっかい』ってヤツがあったりするものだから、ホント、厄介なわけよ」

 高圧的で暴力的な、「おせっかい」、か~。

 ソレについては、私も、私なりに、ソレなりに、感じるモノはある。

 「たとえば、独立性の高いモノに対して権力者が、己の尺度で『けしから~ん』などと声を上げるコト、って、とても危険だと私も思います」

 「そう、危険、危険。権力者にとって不都合なモノに、トテツもなくダークな『おせっかい』でもって力付くで介入していく。コレ、ちょっと想像してみただけでも空恐ろしくなる」

 ソレまで、なんとなくホノボノとしたイメージであった「おせっかい」が、俄(ニワカ)にオドロオドロしさを帯びてくる。

 あっ、そ、そうか~。

 ピンク・フロイドは、「おせっかい」が本来もっている、その恐ろしさに気付いていたからこそ、A面の一曲目に、あの、黒い呪術師、アブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲でもあった、♪ワン・オブ・ジーズ・デイズをもってきたのか。そうだ、そうに違いない。

 今宵、二度目の登場である、♪ワン・オブ・ジーズ・デイズ、邦題は、吹けよ風、呼べよ嵐。健全なマスメディアを示す指標の一つである報道の自由度ランキングが、情けなくなるぐらい年々ズルズルと降下し、もはや地ベタを這い回っているような状態であるだけに、この、ピンク・フロイドのパワフルな清き風が、最高裁やら学術会議やら教育の現場やら、そして、マスメディアやらへのトンでもなく高圧的で暴力的な「おせっかい」を、必ずや吹き飛ばしてくれる、と、信じたい。(つづく)