ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1048

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と七十九

「ナンヤカンヤイッテモ ヤッパリ サベツ!」

 「テレビに出る人、出ている人」

 ん?

 「中でも、とくに、コマーシャル。イメージが最重要視されるコマーシャルであるだけに、イメージダウンに繋がるようなコトをしでかせば、たいてい、降板やら違約金やらでエラいことになる」

 あ~。

 その、イメージダウンに繋がった内容にも因(ヨ)るとは思うけれど、コマーシャルやらドラマやらでタイヘンなことになった、みたいなコトは、結構、耳にする。

 「ま、相当な契約金が支払われているのだから、当然といえば当然なのかもしれないけれど、気になるコトはある」

 んん?

 「ソレは、どの出演者に対しても同じ基準でそのリスクを負わせているのか、ということ。どうしても、ソコに、ナンやカンや言っても、やっぱり、『差別』があるような気がしてならないんだよな~」

 さ、差別、か~。

 「たとえば、この人なら、世間も許さないだろうし、ウルサイし、即、降板。即、違約金。でも、この人なら、世間も好意的だし、寛大だし、そのまま、継続。お咎(トガ)めなし。コレってさ、あの、セクハラってヤツと、なんとなく似てないかい」

 ん、ん~。

 たしかに、この人ならセクハラで、あの人なら問題なし、みたいな、あの、カチッとした基準のない曖昧な感じ、と、似ているように思えなくもない、かな。

 「そもそもが『イメージ』だからな。そんな曖昧なモノが最重要視されている世界のコトだけに、コイツもまた、厄介が厄介を呼ぶ厄介厄介ワールド、だよな~」

(つづく)