ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.970

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と壱

「ジョウキュウコウムイン パラダイス システム」

 「利権まみれのナンチャラ村が、この国の進むべき道を見事なまでに阻(ハバ)み続けてきた、って感じだよな」、とAくん。

 利権?

 利権まみれの、ナンチャラ村?

 「大地を見ずして天ばかりに目を向ける上級公務員たち。その天からは、更なる利権やら金(カネ)やら出世やらが、ついでに、オマケに、もっと美味しい天下り先やらが、パラパラパラパラと舞い降りてくる。という実に都合のいいシステムなわけだ」

 上級公務員にとって、実に都合のいいシステム、か~。

 おそらく、あの、「今だけ金だけ自分だけ」というナンともカンともな座右の銘をドカッと中心に据えた、上級公務員による上級公務員のための上級公務員パラダイスシステムに、Aくんの心の中は、とにかく愚痴の一つでも言ってやらねば気が済まない、みたいな、そんな気持ちで溢れ返っているように見える。もちろんAくんのその気持ち、わからないわけではない。

 「所詮、人間なんて、ヤヤもするとツイツイ邪念にコロコロと、という生き物ではあるけれど、上級公務員は、己たちのコトだけを考えているようではダメなんだ。ソレを納得することができないのであれば、一刻も早く公務員なんてモノから足を洗い、民間企業で、より良い生活を目指して頑張ればいい。そもそもそんな歪(ヒズ)んだ気持ちのまま公務員をやり続けても、おそらくナンの達成感も満足感も得られないはず。それどころか、つまらぬ邪念に魂を乱され、狂わされ、悪魔に魂を売り渡し、おナワに、なんてことも充分に起こり得る、ということだ」

 おナワに、なんてことも、か~。

 大袈裟なようにも思えるが、そんな気持ちで、なら、その可能性、ある、かも。とくに、ビジネス臭漂う特命を受けた「みなし上級公務員」あたりは、公務員のナンたるかがドウしても理解し辛いはずであるだけに、危ういな、かなり。(つづく)