ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.943

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と七十四

「ロウロウカイゴ ナラヌ クルクルカイゴ」

 「高齢者の自立こそがキーワード!」

 ん?

 「子どもの自立は親の願い。子どもが、好きなコトを、ヤリたいコトをして生計を立てることができれば、そりゃ~、親からしてみれば最高、最高の喜びだろ」

 ふ~む。

 「一方、子どもからしてみれば、親が自立してくれているからこそ思い切ってヤレる」

 ふむふむ。

 「結局、ソレが、国の力にも繋がる、と言ってもいい」

 なるほど。

 「ところがどっこい、親と子の共倒れ、みたいなコトが起こり始めているから厄介なわけだ」

 んん?

 「いずれ子どもも年を取る。年を取って、それなりに高齢者一歩手前っぽくなる頃、親は、当然のごとく後期高齢者となっている」

 ん、ん~。

 「ソレを、辛うじて福祉の力が、福祉行政の力がバックアップ、サポートしてきたわけなのだけれど、それがズンズンと怪しくなってきた」

 あ、あ~。

 「ズンズンと怪しくなってきたその先にあるモノを、僕は、老老介護、ならぬ、苦苦(クルクル)介護、と、呼んでいる」

 「く、く、くるくる介護、ですか」

 「そう、苦苦介護。介護する側もされる側も共に苦しい。この相乗効果は最悪だ」

 な、なんということだ。

 おそらく、コレもまた、未来に目を向けて超長期で政策を考えてこなかった、考えることができなかった、そんなこの国のシモジモじゃないエライ人たちがもたらした、「残念な現実」ということなんだろうな。(つづく)