はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と二十四
「ジミナコト ニハ メヲツムル ジダイ」
やれオリンピック、やれ万博、やれIR(アイアール)、オマケに、やれ憲法第9条改正(改訂?、改定?、改悪?。内容を変えるからには「改正」と言いたい気持ちはわかるが、このコト自体、ピーポーたちの意識をその方向へ誘導していこうという姑息さが、どうしても見え隠れする)、やれ防衛費倍増、などと、派手なコトにはヤンヤヤンヤと直ぐに飛び付くわりには、たとえば、ライフライン、インフラ、といった、生命に直結するような、地道にコツコツと取り組まなければならない地味なコトには、なかなか興味を示さない、という傾向がある、としか、思えないんだよな、とAくん。おそらく、コレもまた、「選挙」というモノが抱えている、弱点、欠点、の、一つなのだろう、と、言い添える。
選挙が抱えている弱点?、欠点?
「ド~ンと派手な打ち上げ花火を上げた方が、選挙には効果的、注目度も高い、とでも思っているのでしょうか」
「そうだな、派手なモノの方が利権も絡んで大きなお金も動くしな」
利権も絡んで大きなお金も動くしな、か~。
「そりゃ、おいしい、と、ほくそ笑みながら思うピーポーたちは山ほどいるだろうよ」
「つまり、地味なコトでは期待されない、注目もされない、だから、選挙にも勝てない、ということですか」
「そういう側面も大いにある、ということだ」
そういう側面も大いにある、か~。
Aくん同様、私も、地道な、地味な、コトにこそ、権力を握る、握ろうとする、政治関係者たちは、ナニよりも注目すべきだと思っている。この際、派手な打ち上げ花火など必要ない。ただ、シモジモである一般ピーポーたちの生活に目を向けさえすれば、自ずとナニを頑張らなければならないのか、が、よほどのバカでない限り見えてくるはずだ。
「とにかく、とにかく私は、期待も注目もされなくても、選挙にも勝てないとしても、地味な、地道な、それでいて絶対に必要なコトに、目を瞑(ツム)る時代であってはいけない、と、心の底から思うのです」
(つづく)