ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.686

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と二十七

「オモシロイヒトガ コノホシヲオモシロクスル」②

 するとAくん、「僕はね、見た目の派手さとか、やっていることのギラギラさとか、は、この際全く関係ないと思っている。そんな派手さやギラギラさなんてものがなくても、地味に地道にコツコツとながらも、ジワジワとコチラ側にまで伝わってくるワクワク感に満ち満ちた、そんな面白い人、もまた、この星にはいる、ってことだ」、と。

 考えてみれば、世の中のほとんどのコトは、地味に地道にコツコツと、が、そのベースになければ成り立たないコトのように思える。Aくんが言うように、派手さやギラギラさなどなくても、地道に地道に掘り下げられ深められたモノだからこそ伝わってくる面白さ、というものも、きっとあるに違いない。そんなふうにグングンと思えてくる。

 そして、Aくんの「面白い人」論は、一層、熱く、グイグイとまだまだ続く。

 「とにもかくにも、まず、地味に地道にコツコツと、が、デンとソコにあることが大事。そうでなければナニも始まらないような気がする。でもね、いつの世も、とかくこの世は、イロイロと、トンでもないことに見舞われる。コイツは、如何(イカン)ともし難く、何人(ナンビト)もソコから逃(ノガ)れられない。そんな、トンでもなくアクシデンタルなとき、には、だからこそ、の、大事なコトってのがある。その大事なコトに、みなぎり迸(ホトバシ)るパワーを発揮できるピーポーこそが、仮に瀕死の状態であったとしてもこの星を、面白くすることができる面白い人なんじゃないのか、って、思うんだよな~、僕は」

(つづく)