ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.669

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と十

「バクザン ハクザン カイザン」①

 知る人ぞ知るマニアックな分野に一石を投じ、より世間の注目を集めることに大いなる役割を果たした「ザン」トリオ、莫山(バクザン)、伯山(ハクザン)、改竄(カイザン)のことを、我々は、おいそれとは忘れることができない。

 「書」の榊莫山

 「講談」の神田伯山。

 「行政関連」の文書改竄。

 あらためて思い返しても、やはり、この「ザン」トリオの功績は、甚大だ。

 とりわけ、その三者の中でも「行政関連」は、その注目度の無さで群を抜いているだけに、一気に話題の花形に押し上げた「改竄」の功績は、甚大 of 甚大、甚大の中の甚大、と、言い切っても差し支えはないと思う。

 と、ナニかに取り憑かれたかのように語り始めたAくんの、その「ザン」トリオ噺(バナシ)は、一向に、怯む気配など微塵も見せることなく、まだまだ続く。(つづく)