ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.581

はしご酒(Aくんのアトリエ) そのニ十ニ

「アナタニイワレタクナイ」①

 あなたに言われたくない。

 あなたが言ってはいけない

 たとえ、見事なまでに鋭い指摘であったとしても、全くもって正しいことを宣っているとしても、あなたにソレを言う資格はない。というこの感じ、君はどう思う?、とAくん。

 どう思う?、と、唐突に問われても、・・・、でも、たしかに、巷に根強く息づく感じの一つであるような気はする。私自身を振り返ってみても、「あなたに言われたくない」と宣ったことは、一度や二度ではない。

 「あなたに言われたくない、と、言ったことも、言われたことも、あります、けれど」、と、正直に答えてみる。

 「なぜ、そうなってしまうのか」

 「なぜ?、なぜ、なぜ、・・・なぜだろう」

 あなたに言われたくない。

 あなたに言われたくない。

 あなたに言われることそのことそのものが許せない。

 となると、あなたが語るその内容が、どうのこうのという問題なのではなくて、あなた自身に問題がある、というか、あなた自身が問題なのだ、と、・・・、そこまでどうにかこうにか考えたところで、グツグツと煮詰まってしまう。(つづく)

 

 

 

 

 

追記

 静かなる年始。

 己を見つめ直すには、良いかもしれない。

 様々な意味で、充実の一年になればいいな。