ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.456

はしご酒(4軒目) その九十七

「トンデモナイコトガ ⑴ 」

 想定外のトンでもないことが、今までに、取り組んでこなければいけなかったことを取り組んでこなかった、という、その弱点を突いてくる、そして、浮き彫りにする、と、ある政治関連の、責任あるシモジモじゃないエライ人が、宣っていた。

 言い訳以外のナニモノでもない、ようにも聞こえるし、ナニを呑気なことを宣っているのだ、という気にもなってはくるけれど、内容に関しては、間違っていないように思える。

 そんな話を、タラタラと、なんとなくAくんに話していると、突然、「それだけならいいけれど」、と、異議申し立てめいた言葉が返ってくる。

 「どういう意味ですか」、と私。

 この話題に、異議申し立てなんて、あろうはずがない、と、無意識に、勝手にそう思っていたのかもしれない。少々、慌てる。

 「取り組んでしまったこと、の、弱点も、突いてくるし、浮き彫りにもする、ってことも、あるだろ」

 取り組んでしまったこと、の、弱点も、か~、・・・。

 「それが仮に、賛否が拮抗する中で、数多くの一般ピーポーの反対をよそに、強引にゴリ押ししたようなものであったとしたら、それは、かなり罪深い」

 なるほど、周りに目を向ければ、なんとなく、そんな感じがしてくるものが、そこかしこにあるような気がする。

 想定外のトンでもないことは、どこからどう見ても、トンでもないことなのだけれど、そうした弱点を、問題点を、突いてくる、浮き彫りにする、という、その一点に関してだけは、必要悪であるのかもしれないな、という気もしなくはない。が、そんな、やっぱり、絶対に起こってほしくないトンでもないこと、が、起こってしまうその前に、シモジモじゃないエライ人たちには、少なくとも、ゲスな大人の事情などに惑わかされることなく、真の最善の道を模索し、そして、我々、一般ピーポーに、ドドーンと提示してもらいたいと思うのだけれど。

 とかくこの世は、そうは問屋が卸さない、のかな~。(つづく)