ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.367

はしご酒(4軒目) その百と十八

「チュウトハンパラプソディ」①

 「つまるとろ人生は、中途半端な狂詩曲だよな、って、つくづく思うよ」、とAくん。

 え?

 せっかく、「いい感じ」モードで落ち着きそうであったのにもかかわらずの「ちゃぶ台返し」、さすがに、ワタシの頭の中は、またまたシッカリと混乱する。

 「中途半端というのは、なんとなくわかりますけど、狂詩曲の意味が、サッパリ・・・」、と、遠慮しつつオズオズと、私。

 「ラプソディならわかる?」、とAくん。

 「えっ、その二つって同じなんですか。なんとなく、大昔に学んだような気もするけど、今となっては、サッパリ・・・」、と、さらに遠慮しつつオズオズと、私。

 「ま、サッパリかもしれないな」

 ちょっと悔しくなる。

 「まず、狂詩曲もラプソディも、普段使いの言葉じゃないし」、と、そんな私を労(イタワ)りつつ、Aくん。

 リストの♪ハンガリー狂詩曲やガーシュインの♪ラプソディ・イン・ブルー、に、クイーンの♪ボヘミアンラプソディぐらいなら、それなりに、なんとなく知ってはいるけれど、このラプソディトリオの共通点さえも、残念ながら私には、到底、わかりそうにない。(つづく)