ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.349

はしご酒(4軒目) その百

「ジャクシャガ ワルイ?」

 ダメな弱者がダメな強者をつくる!?

 などと宣う、いわゆる有識者と呼ばれる方々がおられる、が、いかがなものか、とAくん。

 いつものごとく、よくわからないその真意のほどを、とりあえず確かめてみる。

 「シモジモじゃないエライ人たちの、このところ、の、凄まじいまでの目に余る劣化のその原因が、責任が、弱者側にある、ということですか」

 「もちろん僕は、そんなこと、微塵も思わないけれど、弱者が、もう少しシッカリとしていれば、強者も、もっとシャンとしたに違いない、というようなもの言いをする有識者が、結構いたりする。ということは、そうまでしてでも、そんな強者に擦り寄らなければならないナニかがあるのだろうな、きっと、などと、どうしても勘繰ってしまうんだよな~」、とAくん。

 「弱者が悪い的な、そんなもの言い、誰がどう考えても、幼稚な、体(テイ)のいい責任転嫁じゃないですか」、と、さすがの私も、ムカッと血圧さえも上げてしまいそうになる。

 弱者に頼らずとも、強者は、自ら、己を律し、高め、あの「三方よし!」の精神で、この国において、この星において、愛と正義に満ち溢れたイニシアチブを発揮していかなければならない、と、心から思うし、是非とも発揮していってほしい、と、心から願う。(つづく)