ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.330

はしご酒(4軒目) その八十一

「キュウセイシュ キレイゴトデハスマナイ デハ スマナイ コウリン!」②

 「すでに、キレイゴトでは済まない、では、済まない、時代に、突入しているわけだから、そんな考えじゃ、もうダメなんだってことが、まだわからないのか、それとも、わかってなるものか、とでも思っておられるのか」、と、溜め息混じりにAくん。

 そんなことだから、シモジモじゃないエライ大人たちの寝ぼけた魂の覚醒のために、満を持して、ついに、荒ぶる救世主「キレイゴトデハスマナイ デハ スマナイ」が、降臨!、と、あいなるのだろうな、と、確信に近く思ったりする。

 おそらく、そんな大人たちに限って、その時になって初めてジタバタとされるのだろうけれど。

 「もっと勉強してから出直してきなさい、みたいなことを、恥ずかしげもなく、自信満々に、エラそうに、宣う大人たちもいたりするからな~、逆にこっちから、どんな勉強?、と、突っ込んでみたくもなる」、と、ほんの少し憤りさえもちらつかせながらAくん。

 少しでもまともな神経をしていれば、これだけの環境破壊、戦争、紛争、人権侵害、などなどのその責任を担っている我々大人たちが、ティーンエイジな若者たちに、そんエラそうなことを宣えるはずがないのだけれど、それほどこの世は、そうは問屋が卸さないほど、奇々怪々が奇々怪々を呼ぶ奇々怪々ワールド、だということである。(つづく)