はしご酒(3軒目) その四十七
「バクハツスル ワカサ ニ チラリト シットムシ?」②
勘違いかもしれない。
ひょっとしたら、幻覚なのかもしれない。
けれど、ソレは、今回に限ったことではなく、結構、しばしば、目にする。
ソレが、シットムシ(嫉妬虫)。
そう、シットムシ。
コイツが実に厄介で、その口から唾液のようなモノが、人知れず、ピーポーたちの心の奥底にタラリタラリと垂れ落ちる。すると、ソコは、チリチリと、チリチリと赤く爛(タダ)れてゆくのだ。
ソレが、嫉妬。
そう、ジェラシー( jealousy )。
コイツもまた実に厄介で、心の奥底からジワジワと、ジワジワと広がって、クールでありたいと思う心全体が、見事なまでに掻き乱される。
なにせ、「嫉(ソネ)み」と「妬(ネタ)み」の合体。相当なダークパワーを秘めていることだけは、容易に想像できる。
そう、ダークパワー。ダーク、パワーなのである。
それゆえ、そのパワーのベクトルが、すこぶる後ろ向き。というか、総じて、目一杯、ネガティブ。まず、ソレを、好意的に受け止める人など誰もいないだろう。加えて、そのパワーが、トンでもない事件まで引き起こしてしまったりするものだから、その張本人(張本虫か)であるシットムシの、その害虫度が、ズンズンと増していく。
しかしながら。
はたして、このシットムシ、本当にソコまで根っからの害虫なのか。コレもまた、ナゾがナゾ呼ぶナゾナゾワールド、実に、実に厄介なのである。(つづく)