ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.218

はしご酒(3軒目) その四十七

「バクハツスル ワカサ ニ チラリト」②

 勘違いかもしれないし、ひょっとしたら、幻覚なのかもしれないけれど、時折、チラリと目にすることがある「嫉妬の虫」。その生態が、どうも、わかっていそうで、わかっていない。ということで、それゆえに、なかなかな厄介ものとなっている。

 嫉妬、ジェラシー( jealousy )、この感情の不可思議なメカニズム、とても気にはなる。

 なにせ、「嫉(ソネ)み」と「妬(ネタ)み」の合体版なのである。相当なパワーを秘めていることだけは、易々と想像することができる。

 ただ、どうもそのパワーの向きが、後ろ向きというか、総じてネガティブな印象というか、ということで、好意的に受け止める人など、まず、いないのではないだろうか。加えて、嫉妬の虫が、とんでもない事件を引き起こした、などということも、あったりするものだから、更に、害虫度が増してしまう。

 はたして、この嫉妬の虫、本当にそこまで、根っからの害虫なのか、コイツもまた、ナゾがナゾ呼ぶナゾナゾワールド、なのである。(つづく)