ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.202

はしご酒(3軒目) その三十一

「テン カラノ サズカリモノ」②

 その大切なモノ、コト、ココロ、とは、正しいと思って取り組んだことがもたらした負の産物や遺物に、しっかりと目を向けなければいけない、そのココロをもたなければいけない、というコトである。言い換えれば、しっかりと目を向けることができるモノであるならば、おそらく、もっと慎重に取り組めたはずだし、様々な立場の多くの人たちの声にも耳を傾けることができたはずである。

 残念ながら、悲しいことだけれど、おそらく、そこに目を向けられない者が、権力を手にし、イニシアチブをとり、かけがえのない天からの授かりものを壊し続けてきた、ということなのかもしれないな~、などと、私は、ズシリと重く思いを巡らす。

 天からの授かりものを笑う者は、天からの授かりものに泣く。

 この地球そのものが、天からの授かりものなのだ、ということを、決して忘れてはいけない、と、訴える、そのシリから、私は、さらに、ズシリと重く、失望の沼に沈んでいく。(つづく)