ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.104

はしご酒(2軒目) その七

「アクション アッテノ リアクション モンダイ」②

 私は、そのフットワークの軽さに、なにやらダークな偏(カタヨ)りがあるような気がしてならないのである。

 そう、ダークな偏り。

 そう、一部のピーポーたちにとってだけの、実に好都合なフットワークの軽さ。

 あれほどまでに頑(カタク)なに、融通など全く利かなかったコトであったにもかかわらず、あたかも、いとも簡単に若ゴボウの炒め煮に替わってしまったレンコンのきんぴらのように、あるアクションによってサクッと変更せしめられてしまう、そのフットワークの軽さに、場合によっては、どうしても、ダークな偏りを感じてしまう。おそらく、そのコトは、取り越し苦労でも的(マト)外れでもないと思う。

 当然、そうした「サクッと」系の変更は、たいした議論も検証もなされないまま為(ナ)されることが多いだけに、ツメもワキもアマアマで、イロイロと、問題も不具合も浮上する。

 そのように、問題も不具合もアリアリの変更であるのに、なぜ、そんな簡単に、変更というリアクションを起こすことができるのだろうか。やっぱり、目一杯、ナゾめいている。

 するとOくん、「イヤになるほど力のあるヤツラが、弱いトコロを、痛いトコロを、場合によっては『カネ(金)になる』トコロを、突いてくる。そんな感じなんとちゃうの」、と。

 ん~。

 場合によっては、「参ったな~、致し方ないか~」どころか、「旨味のある話だな~、乗ってみるか~」みたいな、そんな感じも大いにあり得る、と、いうことか。

 ん、ん~。

 以前から、筋を通す、の、その筋が、絶滅危惧種にリストアップされつつある、と、思い続けているだけに、こうした強者たちのトンでもなくオキテ破りのアクションによって、振り回され、本意ではないリアクションが引き起こされてしまうのではないか、という思い、悲しくなるほどズンズンと、ヅンヅンと、ドゥンドゥンと、私の中で膨らんでいく。(つづく)