ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.65

箸休め

「レッカーマン ニハ エヌピーオールラウンドプレイヤー」①

 あのアホアホワールドの、少々困りものな新参者に、「レッカーマン」、が、いる。

 そこかしこの「劣化」が囁かれ始めて久しいこの時代の寵児として、注目度も高い。たしかに、頻繁に起こるガッカリするような事件やら、呆れ果てるような信用失墜行為やらの背後には、ほとんど、この、レッカーマンの影がチラチラと見え隠れしているような、そんな気がする。

 この「レッカーマン」、直訳(?)すると「劣化人間」となる。のだが、英語圏での「レッカー(wrecker)」には、あの「レッカー車」という意味以外に、(驚いたことに)「破壊者」という意味もあるらしい。

 自分のことを棚にあげて、あまりエラそうなことは言えないけれど、その「劣化」にアグラをかき、「このままではダメだ!」、と自己変革に挑むことも諦め、積み上げてきたモノを根底から「破壊」していく道を選んでしまった、権力を握るシモジモじゃないエライ人たちには、申し訳ないけれど、レッカー車で人畜無害な場所まで移動していただかないと、いけないかもしれない。(つづく)