ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.60

箸休め

「エイキョーリョク ハ キョーリョク!」

 寂しいことなのだけれど、Aくんと私が居酒屋で、アレやコレやとウダバナシをしたところで、世の中に対して、なんの影響力もありはしない。ココでの熱き議論が、明日の通常国会やら株式市場やらに影響を与える、なんてことは微塵もないのである。

 だからこそ、皆さんは、酒をチビチビやりながら、ちょっとした評論家気取りで(安心して)世相を切るわけだ。

 ただし、だからといってココでの皆さんの世相切りが、全てトンチンカンかというと、そうでもないところが面白いところなのである。シモジモであるエラクナイ人たち、一般ピーポーたち、の、屈託のないウダバナシの中に真実がある、ということもあるということだ。

 しかしながら、どうしても、影響力があるシモジモじゃないエライ人たちには、(してはいけないと思いつつも)それ以上の期待をしてしまう。影響力があるということは、やはり「強力」なのである。あれやこれやの世相切りを酒の肴に一献傾ける一般ピーポーとは、根本的に違う。

 望みすぎと小言を言われてしまうかもしれないけれど、あの人たちには全方位に目と耳とハート(このハートが極めてダイジ!)を向け、そして、あらんかぎりの知力とエナジーを総動員して、考えに考え抜いてほしい。

 でも、それがジャマクサイと言うのなら・・・。

(つづく)