箸休め
「エイキョーリョク ハ キョーリョク!」
寂しいことだが、Aくんと私が居酒屋で、アレやコレやとウダバナシをしたところで、世の中に対してナンの影響力もありはしない。ココでの熱き議論が、明日の通常国会やら株式市場やらに影響を与える、なんてことは微塵もないのである。
しかしながら、むしろ、だからこそ、私たちは、居酒屋で、このように酒をチビチビやりながら、ちょっとした評論家気取りで、それでいて、無責任丸出しのお気楽気分で、勝手気ままに世相を切るコトができるわけだ。
ただし、だからといってココでの世相切りが、全てトンチンカンかというと、そうでもない。場合によっては、シモジモじゃないエライ人たちのコメントよりも、私たちのようなシモジモであるエラクナイ一般ピーポーたちのウダバナシの中に、ウンと、真実がある、ということも、充分にあり得るわけだ。
とはいえ、やっぱり、どうしても、影響力がある、あの、シモジモじゃないエライ人たちには期待をしてしまう。影響力があるということは、やはり、「強力」なのだ。
そう、影響力は強力。
それゆえ、そんな、あの人たちには、是非、全方位に、目と耳とハートの高精度のパラボラアンテナを向けてもらいたいのだ。さすれば、きっと、グッと堪えながらも懸命に、真面目に、生きていこうとしている一般ピーポーたちの心の中が、声が、見えて、聞こえて、くるに違いない。そして、有らん限りの知力とエナジーを総動員して、考えに考え、考え抜き倒してほしいのである。
でも、ソレがジャマクサイと言うのなら、もう・・・。
(つづく)