箸休め
「インドア ボウケンオー!」②
Aくんと私の(微妙な好みの違いはあるものの)共通のお気に入りの中に、「映画」がある。
そう、映画。
一本の映画を、監督が描いた一枚の絵画を見るかのように楽しむ。その楽しみ方もまた、二人の共通点である。
そんなAくんのイチオシ監督は、マーティン・スコセッシ。とくに『タクシードライバー』でのロバート・デ・ニーロにスコセッシマジックを見た!、らしい。ちなみに私は、フランソワ・オゾン。Aくん流に言わせてもらえば、静かにスリリング、な『スイミング・プール』にオゾンマジックを見た!、ということになるのだろうか。そんなオゾン監督を筆頭に、リュック・ベッソン、ガイ・リッチー、ウディ・アレン、クエンティン・タランティーノ、コーエン兄弟、小津安二郎・・・次から次へとアレやコレやの監督が、イチオシどころかメジロオシなのである。
以前、ある監督が、「誰でも一本だけなら映画を撮ることができる」、みたいなコトを宣っていた、と、記憶する。それほど人生とは、人それぞれにドラマチックで、まるで映画のようだ、ということなのかもしれない。
となると、ココはやっぱり「総天然色インドア冒険活劇」でキマリだな。
そして、主役の「冒険王」を張るのは、もちろん、おのおの方である。最初のうちは地方の単館上映でホソボソと、という感じかもしれないけれど、やがてジワジワジワ~ッと共感が共感を呼ぶ共感共感ワールドになりにけり、みたいなコトも、あるかも。
では、おのおの方、「よ~い、アクション!」
(つづく)