ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.47

箸休め

「インドア ボウケンオー!」②

 Aくんと私の(微妙な好みの違いはあるものの)共通のお気に入りの中に、「映画」がある。

 そう、映画。

 一本の映画を、監督が描いた絵画を見るかのように、アートを見るかのように、楽しむ。その楽しみ方もまた、二人の共通点である。

 そう、絵画を、アートを、見るかのように、楽しむ。

 そんなAくんのイチオシ監督は、マーティン・スコセッシ。とくに『タクシードライバー』でのロバート・デ・ニーロに、スコセッシマジックを見た!、ということらしい。

 ちなみに私は、フランソワ・オゾン

 Aくん流に言わせてもらえば、静かであってスリリングな『スイミング・プール』に、オゾンマジックを見た!、ということになるのだろうか。

 そんなオゾン監督を筆頭に、リュック・ベッソンガイ・リッチーウディ・アレンクエンティン・タランティーノコーエン兄弟小津安二郎・・・次から次へとアレやコレやの監督が、イチオシどころかメジロオシだ。

 ある監督が、こんなコトを言っていた。

 「誰でも一本だけなら映画を撮ることができる」

 それほど人生とは、人それぞれにドラマチックで、まるで映画のようだ、ということなのだろう。

 となると、ココはやっぱり「総天然色インドア冒険活劇」でキマリだな。

 そして、主役の「冒険王」を張るのは、もちろん、おのおの方(ガタ)である。

 最初のうちは地方の単館上映でホソボソと、という感じかもしれないけれど。やがて、ジワジワジワ~ッと共感が共感を呼ぶ共感共感ワールドとあいなって、アレよアレよという間に全国一斉ロードショー、などということになる、かも。

 では、おのおの方、「よ~い、アクション!」

(つづく)