2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.326

はしご酒(4軒目) その七十七 「サンポウヨシ!」② 「三方、よし、いくぞ~」、と、得意の前頭葉の老化の典型のようなシュプレヒコールを一人であげて喜んでいる(ように見える)Aくんは、どことなく琉球硝子っぽい、夕日のような色合いのグラスに注がれた実に珍…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.325

はしご酒(4軒目) その七十六 「サンポウヨシ!」① 「三方よし」。 売り手も、買い手も、この世の中も、全部丸ごと「よし!」という、商売の究極の理想形を端的に言い表した名言である、らしい。 現在の滋賀県をホームグラウンドとして、そこから全国に商売を展開…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.324

はしご酒(4軒目) その七十五 「ヨウカイ ウケトメテオリマス デ トメテオリマス」 耳を疑いたくなるような不祥事が起こる。 そのことで、未来を震撼させるような深刻な問題が浮き彫りになる。 そんなとき、シモジモじゃないエライ人たちは、いつだってそのこ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.323

はしご酒(4軒目) その七十四 「タイシタコトジャナクテ ヨカッタネ」 ナニやら、トンでもなく恐ろしい気配、予感、そんなイヤな空気がジワリジワリと重く漂い始めたような、そんなとき、人はどういう思いをもって臨むことが望ましいのだろう。 とくに、イニシ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.322

はしご酒(4軒目) その七十三 「サカノボル!」 なぜ、そうなったのか。 そのことを検証する、究明する、もしくは、検証する、究明するその力を、その精神を、育むためには、「遡(サカノボ)る」ことが大事だ、とAくん。 「巷を賑わしている、遡れないようにする…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.321

はしご酒(4軒目) その七十二 「ワン!」 僕は、この「ワン」に、それほどいい印象をもっていない、とAくん。 「こ、この、ワ、ワン、ですか」、と、それなりに唐突感慣れしているとはいえ、またまた、少々驚き気味の私。 「そう、ワン。ワンなんとか、とか、ワン…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.320

はしご酒(4軒目) その七十一 「キョウシュウ ノ イソベヤキ」② 「なぜなのかは、全く見当もつかないのだけれど、磯辺焼きを頬張ると、必ずと言っていいほど、祖母、のことを思い出す。祖母が愛を込めて磯辺焼きを僕のために、などということはなく、もちろん、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.319

はしご酒(4軒目) その七十 「キョウシュウ ノ イソベヤキ」① ある食べモノが、その食べモノとは無関係としか思えないような、そんな、ほとんど忘れ去っていた幼少期の記憶を、その隅々までリアルに蘇らせる瞬間が、時としてある、とAくん。 そういえば、たし…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.318

はしご酒(4軒目) その六十九 「スーパートータラー イズコニ」③ 「たとえ前途多難であったとしても、その方向性だけは、そうであってほしいんだよな」、とAくん。 「ヨコ軸もタテ軸も丸ごとひっくるめて、で、あってほしい、ということですよね」、と私。 「そう…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.317

はしご酒(4軒目) その六十八 「スーパートータラー イズコニ」② ヨコ軸もタテ軸も丸ごとひっくるめて考えることなど、どんなにシモジモじゃないエライ人たちでも、そう簡単にできることではないような気が、どうしてもしてしまう。それほどこの世は、複雑で、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.316

はしご酒(4軒目) その六十七 「スーパートータラー イズコニ」① そのパートパートでモノゴトを考えるシモジモじゃないエライ人たちは、それなりに結構、アチラコチラにいるようなのだけれど、ヨコ軸もタテ軸も隅から隅まで広範囲にトータルに、モノゴトを考え…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.315

はしご酒(4軒目) その六十六 「ブーム!」③ ココで、思い切って視点を変えてみる。 ブーム側に好意的に寄り添うことで見えてくるモノもあるかもしれない。 「ブームにおける特筆すべき最大のチカラの源って、ナンだと思いますか?」、と、その突破口を切り開く…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.314

はしご酒(4軒目) その六十五 「ブーム!」② ブーム。 ブーム、か~。 ブームって、いったいナンなのだろう、そして、なぜ、ブームは起こるのだろう。 そのほとんどは、いずれ消え去ってしまうという宿命を背負わされているかのように思われるブーム、そんなブ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.313

はしご酒(4軒目) その六十四 「ブーム!」① 女将さんの意地の一品である、らしい、その揚げ出し豆腐が、あまりにも神々しく光輝いて見えたものだから、おもわずゴクリと生唾を飲み込む。 その「ゴクリ」という音が聞こえたのだろう、「お先にどうぞ」というAくん…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.312

はしご酒(4軒目) その六十三 「キョボクダマシイ」 500年、1000年、3000年、5000年・・・、の間、チッポケで愚かな我々を、ず~っと「よしよし」と、見続けてきた、見守り続けてきた、巨樹、巨木たちが、この国には、この星には、いる。そんな巨木に、たまたま…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.311

はしご酒(4軒目) その六十二 「ロック ナ マンヨウシュウ」 「身分やら立場やら性別やらの垣根を軽く越えた、人々の、魂の、愛の、歌であり、さらには、わからないようにコッソリと、な、体制への恨み、憤り、の歌でもある、そんな万葉集のそこかしこに、ロッ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.310

はしご酒(4軒目) その六十一 「アイシュウ ノ シンプル イズ ベスト」 高齢のため、惜しまれつつ、その幕を下ろされた、昔、よく通った場末の小さなカウンターだけの居酒屋。そこのソレが、出汁が抜群に効いていて、ホントに旨かった、と、いまにもヨダレでも…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.309

はしご酒(4軒目) その六十 「ビッグエックス ガ スキ!」 敬愛する手塚治虫氏の作品群の中で、とくに、『ビッグX』が大好きなんだ、と、Aくん。 『ビッグX』、たしかTVでも放映していた、と記憶する。そして、さらに、私の頭の中の(中古で旧式の)コンピュ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.308

はしご酒(4軒目) その五十九 「ソコ ニ ナミダスルヒト ガ イレバ」 「少し前、僕が尊敬するある人が、中東で、凶弾に倒れた」、と、かなり重い表情で語り始めたAくん。そのことは、ニュースで私も耳にした。この星の希望がまた一つ、消えてしまったな、という…