2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.221

はしご酒(3軒目) その五十 「アエテ ノ ジマンバナシ」 「学校の先生に自慢話はご法度」理論を説いた上で、少し間をおいてから、Z’さん、ホッコリとするような、そんな微笑ましい自慢話など、やはり、ありえないのだろうか、と。 微笑ましい、自慢話? スキあ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.220

はしご酒(3軒目) その四十九 「トコロ ガ ジマンバナシ」 心ある学校の先生は、まず、自慢話はしない、と、唐突に話題を変えるZ’さん。そんなもの、仮にしたとしても、誰も聞く耳をもたない、と宣う。 たしかに、生徒たちにとって、先生の自慢話ほどウザいも…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.219

はしご酒(3軒目) その四十八 「バクハツスル ワカサ ニ チラリト」③ 私は、なぜ嫉むのか、妬むのか、ということよりもむしろ、嫉み、妬んだ、そのあと、どうするんだ、というところにこそ、なにやら大事なものが潜んでいるような気が、している。 単に、自分…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.218

はしご酒(3軒目) その四十七 「バクハツスル ワカサ ニ チラリト」② 勘違いかもしれないし、ひょっとしたら、幻覚なのかもしれないけれど、時折、チラリと目にすることがある「嫉妬の虫」。その生態が、どうも、わかっていそうで、わかっていない。ということで…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.217

はしご酒(3軒目) その四十六 「バクハツスル ワカサ ニ チラリト」① 気持ちよく酔った勢いで、調子にも乗り、更なる、プライベートな質問に踏み込んでしまう。 「今日は、なにかあったのですか?」と私。 「僕は、同窓会。奥さんは、お友だちと会っていた、んだ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.216

はしご酒(3軒目) その四十五 「オキナワ ノ アートダマシイ」② そもそも、もともと、沖縄、琉球には、アートが根付いている、そんなイメージがある。自然や神さまとの深い繋がりが、独特な美意識を生み、育み、音楽を、アートを、開花させたのだろう。 そうし…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.215

はしご酒(3軒目) その四十四 「オキナワ ノ アートダマシイ」① プライベートなことを私から質問することなど、まずないのだけれど、「ところで、沖縄には、お二人で?」、と、なぜか聞いてしまう。 「あ~、別行動も多かったけれど、そう、お二人で」、とZ’さん…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.214

はしご酒(3軒目) その四十三 「インスタバエ デハ インスタバエナイ」 Z’さん、唐突に、ナニを思ったか、「蠅(ハエ)は集 (タカ)るがゆえに評判を落とす」理論を、静かに展開し始める。もちろん、Zさんは、聞こえないフリである。 酵素で溶かしてチュ~っと吸…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.213

はしご酒(3軒目) その四十二 「フリマワサレテハ」④ もちろん、権力と絶大な影響力を持ち合わせたシモジモじゃないエライ人たちに、期待も、信頼も、したいという、それなりに強い思いはある。あるにはあるのだけれど、度重なる不祥事や信用失墜行為、そして…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.212

はしご酒(3軒目) その四十一 「フリマワサレテハ」③ シモジモであるエラクナイけれどガンバる一般ピーポーたちが、国境やらなんやらを越えに越えて、交流し、協力し、助け合い、そして、信頼関係をコツコツと築き上げていくことに尽力されているにもかかわら…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.211

はしご酒(3軒目) その四十 「フリマワサレテハ」② すると、そんなホノボノな空気の温度を、ほんの少しだけ下げるかのように、クールな逆三角形のカクテルグラスが、静かに目の前に置かれた。まさに、クールビューティ、たしかに美しい。 それにしてもZ’さん…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.210

はしご酒(3軒目) その三十九 「フリマワサレテハ」① この帯だけは、と、あらためて、自慢げに見せてくれた、今宵のZ’さんのその重厚な黒を基調とした角帯は、和紙まで織り込んだ米沢織であるらしく、たしかに、たいていの着物男子心(キモノダンシゴコロ)をく…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.209

はしご酒(3軒目) その三十八 「シタテナオシ ト ヨナオシ ト ジコナオシ」 そんなお爺さんの大島を眺めているうちに、さらにもう一つ、あることを思い始める。 それが、直し。 仕立て直しの素晴らしさは、その「直し」が、そのもの自身に向いているところにある…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.208

はしご酒(3軒目) その三十七 「オジイサン ノ オオシマ キキイッパツ」② 「あ~、これね、ありがとう。祖父の古着を仕立て直してみたのだけれど、やっぱり、いいものはいい、ということなんだと思う」 すると、Zさんが口を挟む。 「よく言うわね~、断捨離だ~…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.207

はしご酒(3軒目) その三十六 「オジイサン ノ オオシマ キキイッパツ」① そんな二人に挟まれながら、なんとなく、ボンヤリと考える。 Zさんのご主人なので、とりあえず「Z’(ゼットダッシュ)さん」で良さそうなものだけれど、それだと、「Zさん未満」ということ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.206

はしご酒(3軒目) その三十五 「ウワキゲンバ ニ ソウグウ!?」 脱ストレスに向けての、おそらく口に出してなんて絶対に言えないであろう、人知れずな宣言(そうした人知れずな宣言を「ステルス宣言」と、私は呼んでいる。たしかに、ストレスとステルス、似てな…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.205

はしご酒(3軒目) その三十四 「ストレス ガ ストレス ヨブ ストレスストレスワールド」② 「じゃ、どのようにして、そのストレス、発散されますか?」 「発散?」 「脱ストレスの手立て、です」 「ん~・・・・・・、ご指摘どおり、ストレスなんて、感じていないのか…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.204

はしご酒(3軒目) その三十三 「ストレス ガ ストレス ヨブ ストレスストレスワールド」① 「ストレス、感じること、ありますか?」 「もちろん、あるわよ」 「なさそうに、見えますけど」 「そう見える?」 「ストレスを感じることは、絶対しない!、一切近づけない!、…