2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.107

はしご酒(2軒目) その九 「ユメ ト ゲンジツ ノ ハザマ デ」 夢と、現実。 夢は、夢であるがゆえに、なんとでも、いくらでも、好きなように、好きなだけ語れる。語れるからこそ、夢。そしてその夢に限界などない。ソレが、ソレこそが、夢、夢の醍醐味。 一方…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.106

はしご酒(2軒目) その八 「ショク ヘノ コダワリ ハ アイ」② 南イタリアのシチリアはタオルミーナで、その思いは、確信に、限りなく近付く。 たまたま入った(賑やかなDuomo前広場から少し離れた路地の)ピッツェリア。 まだ、夜の営業前の休憩中であったらしく…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.105

はしご酒(2軒目) その八 「ショク ヘノ コダワリ ハ アイ」① 拘(コダワ)っていいモノの中の、かなり上位に「食(ショク)」がある。 しかしながら、巷でよく耳にする、あの、美食家たちのお戯(タワム)れの意味合いが濃厚な、いわゆる「グルメ」というヤツのことでは…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.104

はしご酒(2軒目) その七 「アクション アッテノ リアクション モンダイ」② 私は、そのフットワークの軽さに、なにやらダークな偏(カタヨ)りがあるような気がしてならないのである。 そう、ダークな偏り。 そう、一部のピーポーたちにとってだけの、実に好都合…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.103

はしご酒(2軒目) その七 「アクション アッテノ リアクション モンダイ」① 「レンコンのきんぴら、ええんとちゃう~」、とOくん。 「いいですね~。レンコンのあの独特な食感、好きだな~」、と私。 「カ行とサ行とマ行との、その間を、行ったり来たりの食感なん…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.102

はしご酒(2軒目) その六 「ヒト ノ ミリョク ガ ミリョク」② ドライブが好きだ。 ドライブ先での一期一会の出会いや発見の数々が、実に楽しい。だがしかし、私の車人生に、それほどの歴史はない。 そもそも私は、(恥ずかしながら)プチ自転車ボーイであったの…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.101

はしご酒(2軒目) その六 「ヒト ノ ミリョク ガ ミリョク」① 結局、つまるところ、国の魅力は「人(ヒト)」なのだ、と、つくづく思う。 四季が、風土が、人をつくる。そして、その、人、が、村をつくり、街をつくり、国をつくる。 人あってこその国。それが、本…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.100

はしご酒(2軒目) その五 「アンテイ ワンダーワールド」② 「安定したいんかな~」、とOくん。 「安定?」、と私。 「公務員は、不安定に弱いっちゅ~こっちゃ」、とOくん。 「不安定?」、と私。 「不安定やと、不安になってまうんやろ」、とOくん。 「不安?」、と私…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.99

はしご酒(2軒目) その五 「アンテイ ワンダーワールド」① 唐突ついでにOくん、「官僚だけのことやあらへんで~」、と。 か、官僚だけのコトや、あらへんで~? 「人事、人事」 じ、人事~? 「ナニからナニまで古臭い組織の、古臭い人事やっちゅ~ことや」 古臭い…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.98

はしご酒(2軒目) その四 「ラクゴ ノ ゴー ゴー ゴー!」② だから、なにか「事件」をしでかしてしまった、としても、それ相応の罪の償いさえすれば、噺家やら芸人やらから足を洗うなんてことをする必要はない、はずである。もともと「箸にも棒にもかからない」と…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.97

はしご酒(2軒目) その四 「ラクゴ ノ ゴー ゴー ゴー!」① Aくんにとってのハードロックに匹敵するモノがOくんにもある、ということを思い出した。そうそう、それが「落語」なのである。 Oosacan (大阪人)なOくんだけに、もちろん上方落語、かと思いきや、次…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.96

はしご酒(2軒目) その三 「ゴールデン トライアングルパワー」 いい奈良の地酒があるというので、お願いする。 店主オススメの山廃仕込みのソレは、深みとキレが共存しているような、そんなチカラのある純米酒であった。 日本酒は、米と麹と水、だけからつく…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.95

はしご酒(2軒目) その弐 「シンジツ ハ ヒトツ カチカン ハ ムゲン」 「ワケギとイカのぬた」が好きだ。さいわい、Oくんも好物だと言う。 そう、「ぬた」。 いわゆる酢味噌和えのことであるが、あくまでも「ぬた」は「ぬた」であって、その辺りにいる酢味噌和えたち…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.94

はしご酒(2軒目) その壱 「アクイナキ ムシンケイ」② 第2ラウンド、と、いうわけではないけれど、ココに来るまでの道中でのOくんの、唐突感溢れる問題提起を、そのままに、捨て置くわけにはいかない。 そう、Oくんが言うところの「悪意なき無神経」と「悪意あ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.93

はしご酒(2軒目) その壱 「アクイナキ ムシンケイ」① 「悪意なき無神経、悪意ある有神経より、ウンとマシやと思うんやけどな~」 ん?、悪意ある有神経より、ウンとマシ? さすが、Aくんのお友だち。この「唐突」感、Aくん同様、かなりパワフルだ。ナンのコトや…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.92

お会計③ 店内を覗き込む、Aくんではない、男。 全くもって、似ても似つかぬ、見知らぬお客さんだ。 そのお客さんには、タイヘン申し訳ないのだけれど、私は、コレ以上ないというぐらいの「ガッカリ」感を、プッシュ~ッと、身体中の穴という穴から放出させて…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.91

お会計② その建てつけの悪さを際立たせるようなガタガラガタガラ~という音の中に、あの(ただならぬ)Aくんの気配が漂う、そんな気がした。と、そのときは、紛れもなく、そう思ったのである。 そして、ソレなりに年齢を重ねてきたせいか、瞬時にピントが合う…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.90

お会計① このところ、Aくんは、全く顔を見せていない。 まだ最初の頃は、「今日は来ていないみたいだな」とか、「仕事が忙しいのかな」とか、程度に、サラリと思ったりしただけであったのだけれど、ここまで顔を見せないとなると、さすがにちょっと心配になって…