2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
はしご酒(2軒目) その九 「ユメ ト ゲンジツ ノ ハザマ ニ」 夢は、いくらでも語れる。語るならば、夢に限る。 現実には、説得力がある。青二才な夢にはないリアリティーが、ある。 だがしかし、夢も現実も、どちらも、たいていは、残念ながらのストレス三昧…
はしご酒(2軒目) その八 「ショク ヘノ コダワリ ハ アイ」② 南イタリアのシチリアはタオルミーナで、その思いは確信に近づく。 たまたま入った(賑やかなDuomo前広場から少し離れた路地の)ピッツェリア、時間的に早すぎたのか、少し時間がかかるけれどいいか…
はしご酒(2軒目) その八 「ショク ヘノ コダワリ ハ アイ」① こだわっていいものの中の、かなり上位に「食(ショク)」がある。 しかしながら、巷でよく耳にする、あの、美食家の意味合いの強い「グルメ」のことではない。むしろ、「グルメ」は、「食へのこだわり」界に…
はしご酒(2軒目) その七 「アクション アッテノ リアクション モンダイ」② 私は、そのフットワークの軽さのベクトルが、ある偏った方向だけを向いているような、そんな気がしてならないのである。 あれほどまでに頑(カタク)なで、融通が利かなかったコトであ…
はしご酒(2軒目) その七 「アクション アッテノ リアクション モンダイ」① 「レンコンのきんぴら、ええんとちゃう~」、とOくん。 「いいですね~、レンコンのあの独特な食感、好きだな~」、と私。 「か行とさ行とのちょうど真ん中あたりの食感やよな~」、とOく…
はしご酒(2軒目) その六 「ヒト ノ ミリョク ガ ミリョク」② ドライブが好きだ。ドライブ先での一期一会の出会いや発見の数々が、実に楽しい。だがしかし、私の車人生に、それほどの歴史はない。 私は、(恥ずかしながら)プチ自転車ボーイであったのである。 …
はしご酒(2軒目) その六 「ヒト ノ ミリョク ガ ミリョク」① 国の魅力は「人(ヒト)」である。 四季が、風土が、人をつくり、人が村をつくり、街をつくり、国をつくる。人あってこその国、それが本来のあるべき魅力的な国の姿であると、私は信じている。 「ホンマ…
はしご酒(2軒目) その五 「アンテイ ワンダーワールド」② 「安定したいんかな~」とOくん。 「安定?」と私。 「公務員は、不安定に弱いんとちゃう?」とOくん。 「不安定?」と私。 「不安定やと、不安になってまうんやよな~」とOくん。 「不安?」と私。 「せやから…
はしご酒(2軒目) その五 「アンテイ ワンダーワールド」① 唐突ついでにOくん、「官僚だけのことやあらへんで~」、と珍しく(と思う)愚痴がポロリと。 学校という組織も、某官僚たちと同じく、各ポジションの人事なんてものは、天界から降りてくる、そんな感じ…
はしご酒(2軒目) その四 「ラクゴ ノ ゴー ゴー ゴー!」② だから、なにか「事件」をしでかしてしまった、としても、それ相応の罪の償いさえすれば、噺家やら芸人やらから足を洗うなんてことをする必要はない、はずである。もともと「箸にも棒にもかからない」と…
はしご酒(2軒目) その四 「ラクゴ ノ ゴー ゴー ゴー!」① Aくんにとってのハードロックに匹敵するものが、Oくんにはあるという、ことを思い出した。そうそう、それが「落語」なのである。 Oosacan (大阪人)なOくんだけに、もちろん上方落語、かと思いきや、…
はしご酒(2軒目) その三 「ゴールデン トライアングル パワー」 いい奈良の地酒があるというので、お願いすることにしたのだけれど、店主オススメの山廃仕込みのソレは、深みとキレが共存しているような、そんなチカラのある純米酒であった。 日本酒は、米と…
はしご酒(2軒目) その弐 「シンジツ ハ ヒトツ カチカン ハ ムゲン」 「ワケギとイカのぬた」が好きだ。さいわい、Oくんも好物だと言う。 いわゆる酢味噌和えのことだけれど、「ぬた」は「ぬた」であって、その辺りの酢味噌和えとは一線を画していると信じてやまな…
はしご酒(2軒目) その壱 「アクイナキ ムシンケイ」② Oくんが言うところの「悪意なき無神経」と「悪意ある有神経」、(かなり乱暴ではあるけれど)わかりやすく言い換えるとするならば、「善良なる愚者(アホ)」と「根性が腐っている賢者(カシコ)」ということになるので…
はしご酒(2軒目) その壱 「アクイナキ ムシンケイ」① 「悪意なき無神経、悪意ある有神経より、ウンとマシやと思うんやけどな~」 さすが、Aくんのお友だち、この「唐突」感、Aくん同様、かなりパワフルだ。 おじさん二人が暖簾をくぐったその店は、ソコからタラ…
お会計③ 店内を覗き込む、そのお客さんには、タイヘン申し訳ないのだけれど、私は、「ガッカリ」感を、これ以上ないというぐらい身体中の穴という穴から放出させながら、(とても短い間であったとは思うが)心身ともに動きを止めてしまっていた(と、思う)。 そん…
お会計② その建てつけの悪さを際立たせるようなガタガラガタガラ~という音の中に、あの(ただならぬ)Aくんの気配が漂う、そんな気がした、と、そのときは、紛れもなくそう思った。 そして、歳のせいか、瞬時にピントが合う、ことなど難しくなってしまってい…
お会計① このところ、Aくんは全く顔を見せていない。 最初の頃は「今日は来ていないんだ~」とか「仕事が忙しいのかな~」などと、なんとなく思ったりする程度であったが、これほど長く顔を見せないとなると、さすがにちょっと心配になってきたりもする。が、大…