2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.89

水菓子 その六 「ガッコ ノ センセ ハ セカイ ノ マドグチ」 「学校の先生は世界の窓口」 学校は社会の縮図、なら、聞いたことがあるが。 「様々な世界に繋がる窓口なんだ」 様々な世界に? その窓口業務を行うのが学校の先生? ん~。なんとなく、わかるような、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.88

水菓子 その五 「キョクセン ノ スゝメ」 Aくんは、曲線が好きだ、と、よく言っていた。 そう、曲線。 曲線がもつ、その優しくてユルリとした感じが好きなのだそうだ。 Aくんが、まだ、大学に通っていた頃の噺。 専攻は違うが、たまたま授業が同じであったあ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.87

水菓子 その四 「マチ ガ ツブレル」② 「ネットの強みである『ボーダーレス』、『グローバル』。たしかに、いかなる地域からでも世界中に発信できる。疲弊する地方の起死回生の一手、救世主となる、と、いう、そんな期待もあるにはある。でも、目に見えないネッ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.86

水菓子 その四 「マチ ガ ツブレル」① 「ネットで買うと、送料込みでも安く買えたりするらしいのよね」 Aくんの友人の、ちょっと失礼な、あの、「前頭葉老化発言」の奥さんが、ナニ気に漏らした一言である。なんと、その奥さんのあるお友だちは、食材以外は、ほと…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.85

水菓子 その三 「キョウフ ノ オヤコドン」 (おそらく)観光で来日しているのであろうフランス語を操る外国人のカップルが、ある、ドコにでもあるような街中(マチナカ)の食堂で、カタコトの日本語ながらもハッキリと、こう言ったのである。 「コワイネ~」 恐怖を…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.84

水菓子 その弐 「リフジン ト ドウリジン」 ボーダーレスやら、グローバルやら、といったモノが、世界中の理想と現実の狭間で、ガタガタと揺れている。 そう、揺れているのだ。 Aくんは、学校の先生のわりには(などという言い方をしてしまうと、学校の先生を…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.83

水菓子 その壱 「ワクワク ガ ワクワク?」③ 私は、そんな「相互ワクワク」感を阻害する要因のかなり上位に、あの「教科書」があるのではないのか、と、密かに思っている。 勉強が得意な子も、そうでない子も、興味関心のベクトルがアッチ向いてる子も、ソッチ向い…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.82

水菓子 その壱 「ワクワク ガ ワクワク?」② そもそも、そうした「ワクワク」は、絶対に「相互ワクワク」でなければならない、と、私は確信している。片側だけの「ワクワク」は、悲劇を生む場合が多分にあるからだ。 たとえば、「イジメ」。 「明日もあの子をイジメよう…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.81

水菓子 その壱 「ワクワク ガ ワクワク?」① 授業に執念を燃やすAくんは、授業は「ワクワク感が全てだ!」と宣う。 新しいコトを体感する、経験する、学ぶ、の、だから、「ワクワク」するのが当たり前。にもかかわらず、子どもたちが「ワクワク」できないのは、授業…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.80

トイレ休憩 「ベンリザウルス ガ ベン ヲ タレナガス」 「便利」を求める「欲」が、さらなる「欲」を呼び、あらたなる「便利」を求めるこの世界が、「便利」を喰い散らす巨大な恐竜に見えてくる。食べても食べても腹が満たされることなどない、終わりなき無間(ムゲン)地…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.79

食事(香の物) その弐 「チョトツモウシン チョットモウシン」 Aくんとイノシシの噺(ハナシ)。 なんと、「先日、裏山でイノシシと出くわした」、とAくん。いったい、彼は、どんなトコロに住んでいるのだ。しかも、夫婦(メオト)イノシシズだったらしい。奥さんイ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.78

食事(香の物) その壱 「ソレゾレ ノ ガッコウ ノ ジツジョウ ニ アワセテ」 「それぞれの学校の実情に合わせて」 「最終決断はお任せしている」 これらは、厄介なナニかが起こってしまった際などによく耳にする、シモジモじゃないエライ人たちの、教育現場への代表…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.77

食事(止め椀) 「ガンサク ナ イッピン」② 少々、ムリクリ感は歪めないものの、考えようによっては、「人」というもののハイスペックな贋作、贋作な逸品、と、言えなくもない「人型」ロボット。の、その人型に、以前から、私は、興味も疑問も抱き続けてきた。 なぜ「…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.76

食事(止め椀) 「ガンサク ナ イッピン」① Aくんが突然、贋作(ガンサク)でもいい、と、言い出したことがある。全くもってその意味も意図も掴(ツカ)めない私に、「贋作の定義とは」と問うてくる。普段なら、「わかりません」で済ましてしまうところだが、ナニを思っ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.75

食事(ご飯) その四 「シュハリ キマセリ~ シュハリ キマセリ~」 「守破離(シュハリ)」というコトバをご存知だろうか。 ちなみに、エラそうに「ご存知だろうか」などと宣っている私自身も、このコトバを知ったのは、それほど昔のことではない。 そんな、守破離。 …

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.74

箸休め 「ナゾガ ナゾヨブ ナゾナゾ ネットワールド」 ネット。 ネットゲーム。 そう、ネットゲーム。 そのネットゲームの社会的地位が向上し、近々、オリンピックの正式種目になるのではないかと囁(ササヤ)かれてもいる。そんな昨今のネットゲームであるだけ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.73

食事(ご飯) その三 「カイシャク シャクニサワル!」 「解釈」問題。 とくに、「憲法9条」に触れる際に、必ずと言っていいほど脚光を浴びてきたこの解釈問題だが、今では、もう、ほとんどの法律が、この解釈問題の餌食になりがちだ。 そう、解釈。コイツが、なか…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.72

箸休め 「オコラヘンカラ ホンマノコトユウテヤ~」 Aくんの、あの一期一会フリークの、Oosacan(大阪人)な友だちの口癖に、「怒らへんからホンマのこと言うてや~」がある。とはいっても、一度しかお会いしていないので、その日限定の口癖であったのかもしれな…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.71

食事(ご飯) その弐 「モンスターヒョーカー」 あの頃、「結果」が全てじゃないんだ、という時代だった。 そう、結果が全てじゃ、ない。 「結果」よりも大切なモノ、ソレは、ソコに至るまでの「過程」である、と、私のクラス担任も(なかなか結果を出せない私たちに)常…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.70

箸休め 「カギッコ ガスオーブン パラダイス」 小学生の私は、ご多分にもれず空腹であった。おそらく、私に限ったことではないと思う。育ち盛り、食べ盛りは、いつだって空腹なのである。 だから、食べるモノがないときは、つくる。とにかく、食べるモノをつく…